北陸新幹線は2024年春に福井まで延伸する。JR福井駅では受け入れの準備が進んでいるが、駅ホームに設置された「発車時刻案内板」の試験点灯が始まり、その瞬間を捉えた映像がSNS上で話題になっている。開業ムードも高まり、県民からは「すごい!都会や」といった喜びの声が上がった。
なぜ?電光掲示板に「東京」の文字
7月27日、SNSに投稿された1枚の写真。

新幹線が開通していない福井駅の案内板に「かがやき」や「つるぎ」といった北陸新幹線の車両名が確認できる。行先の一つには、これまで直通がなかった「東京」の文字も見える。

小林直史記者:
SNSに投稿された電光掲示板がある北陸新幹線福井駅に来ています。照明はついているんですが、きょう(8月7日)は電光掲示板は点灯していません

北陸新幹線の建設業務を担う鉄道・運輸機構によると、SNSに投稿された映像は表示確認試験の様子だという。案内板に文字が正しく表示されるかや、スピーカーから音声が問題なく流れるかをテストしたのだ。
近づく開業に“高まる期待”
ただ、表示が始まったことで、福井では開業ムードが高まった。
投稿映像を見た県民は…。

駅の利用者:
すごいね!近づいてきたなと思う。早く来てほしい。もうすぐテストの走行がある。だから見たいけれど、夜中だからなかなか見れない。でも楽しみ

駅の利用者:
すごい!都会やな。(掲示板は)知らなかった。新幹線来るの楽しみだなと思う
駅の利用者:
東京とかすぐ行けるのがいい

発車時刻や停車駅なども表示されていたが、鉄道・運輸機構によると「あくまでもテスト用の仮情報」とのこと。お隣の石川・金沢駅の開業時の実績を参考にすると、詳細なダイヤは2023年12月ごろにJR西日本が発表するとみられる。

福井の新幹線の路線では、9月23日から検測車「イーストアイ」が軌道や電車線などに異常がないか調べる走行試験を行う。そして9月26日には、実際の車両「W7系」が県内を初めて走行。それを記念して10月1日、県内にある4つの新幹線駅でセレモニーが行われる。
(福井テレビ)