子育て中の家事は大変。特に夏休み中は食事の準備で忙しいという人も多いのでは。

働く親の味方!「デリバリー料理代行」

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「汗がすごいよ。どうやったらこんなに汗かけるんだい?」

そう話すのは、札幌市に住む中山桜さん(31)。

8歳、7歳、2歳、育ち盛りの3人の男の子のママだ。

毎日忙しい中山さんが2022年から始めたのが、「デリバリー型料理代行」。

きっかけは2年前。育休が明け、正社員として仕事復帰したあとだ。

「週に2日くらいしかごはんの準備ができなかった。友人が『夜ご飯多く作ったから取りにおいで』と言ってくれて仕事帰りにほっとした。誰かが作ったものだけど罪悪感なく食べることができると思ったら、こういうサービスを必要としている人がいると思って仕事にしようと思った。」(中山桜さん)

そこで、中山さんが始めたのが”デリバリー型料理代行”。

「家に人を呼びたくない」などの理由で料理代行の利用をためらう人向けに、サービス料と食材費で食事を作って届けている。

どんなサービスか密着!

札幌の中山桜さんが自分の経験をもとに始めたデリバリー型の料理代行。

中山 桜 さん:
おはようございます!おねがいします!

調理は、友人が運営するカフェのキッチンで行う。

衛生のため、保健所の審査を通った調理場が必要となるためだ。

相談したところ、快く場所を提供してくれたという。

「応援したいと思った。ご飯の準備や後片付けをしなくていいと時間が少しできて、子どもの話を聞いてあげる時間が持てるならお金をかけてもいいのかなと思っていた。すごく良いと思った。」(なないろカフェ シェリーのポッケ 土屋 寛子 店主)

料理は材料費5000~7000円で10品前後を作り置き。

4人家族だと約5日分とボリュームたっぷり!

”事前面談”でメニューを打ち合わせ

必ず利用者と事前に話し合い、ニーズを聞き取り。

「冷凍ものを多くして少しずつ食べたい人もいれば、届いて2~3日で全部食べるからそのまま食べられるものがよいとか。今回は『お弁当に入れられるもの』というリクエストをもらっていて、つくねは火を通して冷蔵で届けるけど、届いてからお客様が冷凍しても大丈夫。」(中山さん)

好みだけではなく、お弁当用のおかずにもなるものや、冷凍ものを多くするなど、利用者の生活スタイルに合わせている。

子ども:
手伝ってあげるよ

中山さん:
じゃあこれ持って行って

子ども:
これで全部かな

中山さん:
これで10個かな

中山さん:
きょうお届けする方は夫婦と子ども2人。平日5日もつよう一緒にメニューを考えている

働いているママの利用が多いため、届けるのは平日の仕事終わりの時間帯がほとんど。

この日は、子どもたちと一緒にお届け。

中山 桜 さん:
こんにちは。今日の分です

こちらの家では、育休明けのお母さんが職場復帰後から月2回のペースで利用している。

この日の晩ごはんは、早速届けてもらった中山さんの料理でワンプレート。

「帰ってくるのが午後6時くらいになる。休日もあまり家にいないことが多く、作って持ってきてもらうだけだと受け取りやすい。ちょっとした時間ですぐ受け取れるので働いている身としてはありがたい。」(サービスを利用している相川さん)

中山さんのデリバリー型料理代行の料金は、材料費のほか8500円。

札幌市内は交通費無料だ。

「お母さんが一生懸命愛情込めてご飯を作ってもイライラしながら急いで作ってなんで食べてくれないのってイライラするよりも、私が作ったものなら食べてくれなくてもそんなに腹が立たないと思う。自分で作ったものじゃないから。それで親子で過ごす時間が増えたり会話が増えるならそれでいいと思う。」(中山さん)

北海道文化放送
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