長野県中野市で4人が殺害された事件。検察は8月9日、逮捕された青木政憲容疑者の「鑑定留置」を始めた。精神鑑定などを行って刑事責任能力を調べ、起訴するかどうかを判断する。
住民2人と警察官2人が襲われる
9日午前9時、青木政憲容疑者(32)は「鑑定留置」のため、長野中央警察署から移送された。
事件は2023年5月25日、中野市で、近くに住む女性2人と駆け付けた警察官2人がナイフや猟銃で相次いで襲われ死亡したもの。
青木政憲容疑者は、4人全員を殺害した疑いで7月末までに逮捕・送検されている。

殺意や動機について供述が変わる
これまでの調べで、青木容疑者は「4人を殺害した」などと供述し、容疑をおおむね認めている。
一方、捜査関係者によると、殺意や動機については供述が変わっているという。

3カ月、精神鑑定など行う
このため検察は、専門家が「刑事責任能力」を調べる「鑑定留置」を実施する必要があると判断したとみられる。
期間は11月8日までの3カ月で、専門家が精神鑑定などを行う。 検察はその結果を踏まえて起訴するかどうかを判断する。

(長野放送)