長野県中野市で4人が殺害された事件。7月11日、殉職した警察官2人の「警察葬」が執り行われました。同期生は「最後まで任務を全うした。われわれの誇り」と弔辞を述べました。参列者は早すぎる死を悼みました。

早すぎる死を悼む
中野警察署の玉井良樹さん(当時46 警部補)。
池内卓夫さん(当時61 巡査部長)。
殉職した2人です。
「黙とう」
7月11日、2人の死を悼み「警察葬」が執り行われました。
長野県警・小山巌本部長:
最愛の夫を、尊敬する父親を、頼りとする息子を、そして優しい祖父を亡くされたご遺族の深い悲しみを拝察すると万感の思いがこみ上げ慰めの言葉もありません

ナイフや猟銃で襲われ死亡
5月25日、中野市江部で住民の女性2人と駆け付けた玉井さんと池内さんがナイフや猟銃で襲われ死亡しました。
警察官2人と女性1人への殺害の疑いで青木政憲容疑者(32)が、逮捕・送検されています。

県警によりますと、警察官の殉職と警察葬は1985年以来だということです。
11日は関係者およそ400人が出席。2人に、国から旭日双光章などが贈られました。
「われわれ同期生の誇り」
小山巌本部長は涙ながらに追悼の辞を述べました。
長野県警・小山巌本部長:
君たちが励んだ県民の安全安心の確保に全力を尽くすことをこの場でお誓い申し上げます
2人の同期が弔辞を述べました。
玉井さんの同期の中野警察署交通課・板野高明警部補:
最後の最後まで任務を全うした玉井班長の警察魂はわれわれ同期生の誇り。君の職務に対する情熱を力とし、残された警察人生を県民の安全安心のため業務にまい進することをお約束いたします
池内さんの同期の県警OB・清水宏光さん:
池内君の勇気ある行動を心に刻み、遺志を引き継いで後輩警察官が県警の総力を挙げ、事案の真相を解明すべく日夜捜査を行っていますので、どうか安らかに見守ってあげてください
参列者は2人との別れを惜しんでいました。

(長野放送)