愛知県蒲郡市の光学製品メーカー「伊藤光学」が、かけるだけで目元にメイクしたように見えるレンズを開発した。
女性社員たちがメイク時間の“時短”を目指し開発
レンズには色がついている。その理由は…。

伊藤光学技術部の宮沢佳苗さん:
かけるだけで、メイクをしたような顔になれるメガネです
日本で初めてコンタクトレンズの製造に着手した、視力矯正のパイオニア「伊藤光学」が開発したこのメガネ。
レンズについた色が、まぶたの上とほほの上につきメイクをしたように見せる、その名も「メイクレンズ」だ。
実際にかけてみると、目元がほんのり明るくなり、確かにメイクをしたように見える。

レンズ中央は透明で視界に影響はない。上下に色がついたのは日本初だという。

開発したのは5人の女性社員だ。
伊藤光学技術部の宮沢佳苗さん:
みんな仕事をもっていて、その上で家庭のこともあります。これをかけるだけで、ちょっとそこまで出かけたり、気軽にお化粧として使っていただけるかなと
面倒なメイク時間を短縮したいという思いで開発を始めたが…。
伊藤光学技術部の宮沢佳苗さん:
私たちが作りたいレンズというのは、欲しい部分にだけ色がついていて、それ以外は色を付けたくなかったんです

今までにない挑戦で、試作では色の濃さや位置に一苦労した。目の上が殴られたような感じになったりと失敗続きだったという。

レンズに色を施すのにも苦労したが、特殊な機械でほんのりとしたメイクのような色づきを実現。2年の開発期間を経て、2023年6月、4種類のメイクレンズが完成した。

伊藤光学技術部の宮沢佳苗さん:
花粉症ですとか、妊娠中でお肌が敏感でお化粧したいけれどもできないという方が、これをかけるだけで気持ちにも余裕が生まれる。頑張っている女性にかけてもらいたい
(東海テレビ)