子どもたちの夏休みも折り返し。今注目されているのが家や学校だけではない「第三の居場所」。

札幌市に7月開設された、そんな場所を訪れた。

札幌市中央区にある民間の図書館「ふきのとう子ども図書館」。多くの子どもたちに本に親しんでもらおうと絵本・児童書を中心に貸し出しを行っている。

この図書館の中に、子どもたちの「第三の居場所」が誕生した。

ここは、学校や家庭以外で子どもが安心して過ごすことができる場所として作られた「ふきのとう・こどもクラブ」。

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子どもたちの「第三の居場所」を支援する日本財団が7月2日、札幌市内に初めて設置した。

利用登録をすれば、就学前の子どもたちから高校生まで誰でも無料で利用できる。

ふきのとうこどもクラブ・金昌震ゼネラルマネージャーは、「地域の子どもたちが自由に利用できる場所。この場所では本を読んだり勉強したり、遊んだり話したり休むことも可能だ」と話す。

ここでは、タイムテーブルやプログラムなどはない。

子どもたちは好きな時間に来て、自由に過ごす。

スタッフ:
勉強は?

子ども:
家でやってきた

スタッフ:
やってきたのね、えらいね

担当スタッフが常駐していて、子どもたちのやりたいことに寄り添う。

スタッフ:
将棋崩しやる?

子ども:
やる!

担当スタッフは「まとまって遊んでいたら急に本読むなど、子どもたちの変化が見られて楽しい」と語る。

利用する子どもたちからは「楽しいから毎日来ている。おはじきを飛ばしたりしている」「好きなゲームをいつもやっている」などの声が。

開設から約1か月。

子どもたちが抱える課題にも向き合い、新しい学びが生まれる場所を目指す。

「このクラブが福祉資源の拠点として機能し、子どもにたくさんの文化の刺激を与えるところになれば。人との出会いが社会性など大人になったら役立つと思う。たくさんの人と出会い刺激がある場所になってほしい」(ふきのとうこどもクラブ・金昌震ゼネラルマネージャー)

「ふきのとう・こどもクラブ」は、毎週日曜日から水曜日まで開かれている。

北海道文化放送
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