東京の風力発電会社から約3,000万円の資金提供を受けた疑いが浮上した、自民党の秋本真利衆院議員。
記者の直撃に無言も事態は急展開
3日夜、海外から帰国した本人をFNNの記者が直撃した。

記者:
検察から聴取を受けてらっしゃいますか? 不正を指摘されるようなことはないでしょうか? 違法なお金を受け取ったという事実はあるんでしょうか?
記者の問いかけに無言を貫いたが、一夜明け、事態は急展開。

日比野進記者:
東京地検の担当官がスーツケースを持って、今、中に入りました。

東京地検特装部は、秋本議員の地元事務所や議員会館の事務所、さらに自宅などの一斉捜索に乗り出した。

秋本議員に浮上したのは、再生可能エネルギーをめぐる疑惑。

河野大臣(2021年10月、秋本真利議員のYouTubeより):
日本のエネルギー政策の未来を担っていく。それが秋本真利代議士だと思っております。

2021年の衆院選で河野大臣から応援メッセージを送られ、自民党内で、「脱原発」、「再エネ推進派」として知られる秋本議員。

今回、洋上風力発電をめぐり、東京の「日本風力開発」から、約3,000万円の資金提供を受けた疑惑が浮上した。

秋本議員は、2017年8月から2018年10月まで国交政務官を務め、洋上風力発電の導入を促進する法案作成にも関わっていた。

洋上風力発電は、政府が推進する一大プロジェクト。

日本風力開発は、プロジェクトへの参入を目指したが、1回目の公募では落札できなかった。

2022年2月の衆議院予算委員会で、秋本議員は「2回目の公募から、評価の仕方を見直していただきたい」と質問。

入札の評価基準見直しを政府に要求すると、その後政府は、基準の見直しを発表した。

一方、日本風力開発の社長の弁護士は4日、資金提供について、「秋本議員から2頭の馬を買うと言われ、社長がお金を渡した」と説明した。

日本風力開発の社長の弁護士によると、秋本議員と社長は、共同で馬主の組合を作っていて、競争馬の購入代金などとして、社長が3,000万円を負担していたという。

そのうえで、「秋本議員に渡したわけではない」、「組合の資金を出しているだけだ」などと主張し、違法性を否定した。

4日午後、外務政務官を辞任した秋本議員。その口から説明は行われるのだろうか。
(「イット!」8月4日放送より)