政府が進める洋上風力発電をめぐり、自民党の秋本真利衆議院議員(47)側が風力発電会社から多額の資金提供を受けたとされる疑惑で、東京地検特捜部は4日午前、秋本議員の関係先の家宅捜索に乗り出した。
秋本議員の関係先数カ所を家宅捜索
捜索を受けているのは、秋本真利衆議院議員の事務所など関係先数か所。

秋本議員側は洋上風力発電をめぐり、東京の「日本風力開発」から多額の資金提供を受けた疑いがあり、特捜部は、この会社の社長から任意で話を聴いている。

その後の取材で、秋本議員側が提供を受けた資金は約3000万円にのぼるとみられることがわかった。

FNNは3日夜、秋本議員を直撃。
「不正を指摘されるようなことはないか」「違法なお金を受け取ったという事実はあるのか」質問を投げかけるも、秋本議員は何も答えず、無言で立ち去っていた。

特捜部は近く、秋本議員からも話を聞くとともに、押収した資料を分析して、提供された資金が賄賂にあたるか調べを進めるものとみられる。
「日本風力開発」弁護士「全く違う。なぜ賄賂になるのか理解できない」
一方、「日本風力開発」社長の弁護士が4日午前に会見を開き、資金提供について「秋本議員への賄賂にはあたらない」と違法性を否定した。

弁護士によると、秋本議員と日本風力開発の社長は共同で馬主の組合を作っていて、社長が競走馬の購入代金や厩舎料などとして、約3000万円を負担していたという。

このうちの一部については、「秋本議員から2頭の馬を買うと言われ、社長がお金を渡した」などと説明。

特捜部から、この約3000万円について秋本議員に対する賄賂ではないかとの指摘を受けているというが、それについては「全く違います。なぜ賄賂になるのか理解できない」と話した。
(「Live News days」8月4日放送より)
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