8月2日に行われたサッカー天皇杯「名古屋グランパス 対 浦和レッズ」の一戦で、試合終了後にレッズの一部サポーターが暴徒化し、大乱闘となる事態となった。撮影された動画には、フェンスに飛び蹴りをしたり、警備員を投げ飛ばしたりする様子が映っていた。
サッカーの試合後に騒動 サポーターも恐怖語る
名古屋市港区のスタジアムで開催された、サッカーの天皇杯・名古屋グランパス対浦和レッズの一戦は、ユンカー選手のゴールなどでグランパスが3対0で快勝した。
しかし、試合終了後に待っていたのは、後味の悪い光景だった。
一斉に駆け出す、一部のレッズサポーター。フェンスに飛び蹴りをしたり、止めようとした警備員を振り回して投げ飛ばした。

ピッチ上にも人がなだれ込み、もみ合いになる場面も…。その先にはグランパスの横断幕もあり、悲鳴が上がる中、強引に引き剥がされてしまった。

ピッチ上の選手も、気が気ではない様子だ。
〈観客の怒号〉
「おいガードマン!何やってんだ!」
現場に居合わせたサポーターは、目の前の騒動に恐怖を感じたと話す。

動画を撮影した観戦者:
緩衝地帯を破って、横断幕を踏みつけて来た。まだ女性とか子供とか普通に残っている状況だったので、その人らはもっと怖かったかなと
警察官50人と救急車が出動する騒ぎに
J1のチームを応援するサポーター同士で起きたこの「大乱闘」で、警察のパトカーや救急車も出動する事態に発展した。

一夜明けたスタジアムでは…。
リポート:
騒動があったとは思えないほどスタジアムは静かで、芝などもきれいに整えられています
警察によると、警備員が頭を打つなどしたものの、幸い大きなケガをした人はおらず、50人程の警察官が対応にあたったという。
近くに住む男性:
本当にうるさかったね。言い合いをやっとるような感じ。パトカーは来るし、消防車は来るし。15分は続いたね
グランパスサポーターからの「挑発」が発端か…?
捜査関係者によると、試合に負けたレッズサポーターに、グランパスサポーターから浴びせられた「挑発的な発言」が騒動の発端とみられるという。サポーター同士の話し合いで事態は収拾したという。

動画を撮影した観戦者:
応援に気持ちが入るのはすごく分かるんですけど、やっていいこととやってはいけないこと、しっかりと線引きしてやってもらえたらなとは思います
(東海テレビ)