寛仁親王家の次女・瑶子さまは「水の日」の8月1日、都内で開かれた「水を考えるつどい」に出席されました。
この中で、瑶子さまは「無関心というのが一番よくないことではないか」と述べられています。
こうしたお考えは、これまでのお言葉でも触れられているおり、強い思いをお持ちであることがうかがえました。
瑶子さまが出席された「水を考えるつどい」は、1977年に制定された「水の日」にちなみ8月1日に行われていています。
この記事の画像(7枚)2011年の第35回記念行事には、水問題に造詣が深い陛下が出席されたほか、2016年の第40回には両陛下とともに公的行事に姿を見せるのは初めてとなる長女・愛子さまも出席されています。
瑶子さまは、昨年に続き47回目のとなる「水を考えるつどい」に出席し、昨年はありませんでしたが、今回はお言葉を述べられています。
その中で、まず会場周りが雷雨となったことで、出席者を案じた上で、この行事と自分のお立場について触れられています。
瑶子さま
「私は専門家でも、研究者でもございませんので、去年も思いましたが、場違いだなというふうに思いますし、これからお話をするわけですけども、皆さんにとって学ぶべきところというのは、ないのではないかなあと思うので、そこはご了承いただければと思います」
と素直に述べられました。さらに、
「日本は水道水を飲むということも当たり前にできますけれども、海外では、それが当たり前ではない国というのは、まだまだたくさんあると思います。
そういったことを今後もそれぞれの視点でよいと思うので、忘れないでいてほしいなあというふうに思います。
どんなことでも無関心というのが一番よくないことではないかなあというふうに私は思っております」
とも述べられています。
この「無関心であってはいけない」とうフレーズは、以前にも述べられています。
2022年10月、鹿児島県での特別講演の中で、ご本人の難聴とcomuoon(コミューン)という対話支援具について触れられた際も、いろいろなことに興味を持ってほしい、「無関心は一番いけないこと」と述べられています。
こうした思いは、父の寬仁さまから引き継いだ福祉活動にも繋がっているように思います。
100%の健常者も100%の障害者もいない中、色々な活動を続ける人や団体があることを知ってほしい。
そのためにも、障害者のことや活動のことを知ろうとしない「無関心」こそが、一番いけないことなのだ、そんな思いをお持ちのような気がしてなりません。
記念行事では、中学生の「水の作文コンクール」の表彰式も行われました。
お言葉で「今回受賞された皆さんの文章を事前に送っていただきました。全部読ませていただきましたけれども、自分が中学生だった頃、水のことについて深く考えたり、また、文章を書くということが、私は得意ではなかったのですばらしいなあというふうに思うとともにどんなことでも興味を持つことということ、また疑問に思うことというのは、とても大切なのだなあというふうに改めて感じました」と述べられた瑶子さま。
中学生に表彰状が手渡されると拍手を送られていました。
【執筆:フジテレビ皇室担当解説委員 橋本寿史】