阿蘇中岳の火口を間近に臨む、運が良ければ入ることのできる新スポットが報道公開された。

阿蘇中岳第一火口 新設の見学エリア

阿蘇中岳第1火口周辺には、これまでAからDまでの見学エリアが設けられていたが、今回、火口を間近に見渡せる“Eゾーン”が設置される。

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このEゾーンは、これまでの見学エリアより北西側、約300メートル先にある。

火山ガスの規制で主力の“Bゾーン”が使えない場合に開く見学エリアで、第1火口のほぼ全景を見られるほか、噴気の音も体感できる。

これまでの見学エリアBゾーンから、300メートルほど火口に近づいた場所で、エメラルドグリーンの“湯だまり”をより間近に見ることができる。

阿蘇市観光課・秦美保子課長:
幸運にもこちらに来られた方はぜひ、このダイナミックな中岳火口のほぼ全景を見ることができる展望をお楽しみください。お待ちしております

安全を考慮し、観光客がEゾーンに向かう場合は、火山ガスを遮断できる特殊な専用バスを使用し、運賃1人1,200円で、見学時間の目安は15分ということだ。

年間の火口見学時間の増加に期待

また、Eゾーンが開設されることで、火山ガスの影響から年間6割程度だった火口見学時間が、8割以上に高まると期待されている。

阿蘇市観光課によると、Eゾーンは8月10日から運用開始。見学できるかどうかは、火山ガスの量や風向きによるが、運が良ければ雄大な地球の息吹をより間近で体験することができる。

(テレビ熊本)

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