7月、長野県内の自治体で車検が切れた公用車の使用が相次いだ。「車検切れに気づかなかった」ことが大きな理由だ。一般車でもこうした事案は多く、7月から車検の期限などを示す「車検ステッカー」を貼る位置が見やすくなる運転席側に変更となった。

長野県警の「車検切れ」送致件数
長野県警の「車検切れ」送致件数
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車検切れ公用車の使用相次ぐ

7月7日、千曲市は公用車1台が車検切れの状態で、およそ1カ月間にわたり448キロ走行していたと発表した。

その間、職員21人が乗っていたが、車検の有効期間に気付かなかったという。

同じように佐久市も公用車1台を車検切れの状態でおよそ1カ月、587キロ乗っていたと発表した。

また、塩尻市も農林課の公用車1台を、車検と自賠責保険が切れたまま、およそ1カ月乗っていたと発表し、市長が陳謝した。

市によると、車検満了日は6月23日だったが、気付かないまま7月21日まで職員3人が合わせて11回、320キロ余り走行したという。

車検切れの状態だった千曲市の公用車(7月7日撮影)
車検切れの状態だった千曲市の公用車(7月7日撮影)

ステッカーはルームミラーに隠れ…

車検の有効期間が表示されている「車検ステッカー」。

これまでは「前方から見やすい位置」と、フロントガラスの真ん中上部に貼られていた。

ルームミラーに隠れ運転手からは見づらい場所だ。

このため、千曲市や佐久市、塩尻市のように車検切れに気づかず走行するケースが相次いでいる。

これまでは「前方から見やすい位置」と、フロントガラスの真ん中上部に
これまでは「前方から見やすい位置」と、フロントガラスの真ん中上部に

「運転手席から見やすい位置」に

県警が送致した件数。2022年は減っているが年間、数百件にのぼる。

そこでー。

北陸信越運輸局長野運輸支局・倉沢晴三さん:
今までは前面ガラスの中心位置だったが、これからは運転者席側の上部。席から見やすい位置に

7月から貼り付ける場所が「前方かつ運転手席から見やすい位置」に変更
7月から貼り付ける場所が「前方かつ運転手席から見やすい位置」に変更

7月から車検ステッカーを貼り付ける場所が「前方かつ運転手席から見やすい位置」に変更になった。

7月、車検を受けたばかりの自動車整備会社の男性は、「すぐ目に入る、ステッカーや車検の日が見やすくていいんじゃないか」と話す。

なお、これまでの車検ステッカーは貼りなおす必要はなく、次の車検から変更後の位置に貼り付けてほしいとしている。

(長野放送)

長野放送
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