ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、イタリアの「水の都」として知られる世界遺産ベネチアについて、存続が危ぶまれるとして、「危機遺産」への登録を勧告した。

イタリア北部のベネチアは、アドリア海にある約120の島の上につくられた都市で、1987年に世界遺産に登録された。

ユネスコは、ベネチアについて、「オーバーツーリズムや開発、気候変動によって、都市部の劣化や損傷を引き起こしている」と警告し、「危機遺産」への登録を勧告した。

「危機遺産」に登録された場合、ベネチアは状況を改善するために国際的な協力を求めたり、世界遺産基金に財政支援を求めることができる。

危機遺産への登録は、9月に開催される世界遺産委員会で審査される。