高齢者の詐欺被害を予防しようと、コンビニエンスストアと警察が連携し、イートインスペースを活用した東北で初めての講習会を開いた。

身近な存在のコンビニで講習会

山形市にあるファミリーマートのイートインスペースに近くに住む高齢者などが集まり、詐欺被害を予防する講習会が開かれた。

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身近な存在のコンビニで講習会を開くことで、気軽に足を運んでもらい住民の安全・安心を確保しようと、ファミリーマートが警察と協力して開催した。

2023年、県内で確認された特殊詐欺の被害は6月末の時点で22件、被害額は4,285万円となっていて、2022年の同じ時期を上回っている。(2022年同時期 18件・4,004万円)

被害者の7割が65歳以上の高齢者で、参加者は特殊詐欺の予兆電話“アポ電”を、実際に通話をして体験した。

市役所の職員を名乗り、医療費の還付金があるとかかってきた電話。

市役所の職員を名乗る男:
書類の手続きが間に合わないのでATMで手続きをご案内しているのだが…

参加者:
私は医者にかかっていないので還付金はないと思うが…

警察は参加者に対し、見覚えのない番号からの電話には出ないことや、ATMへ誘導するような電話は詐欺だと疑い、すぐに家族や警察に相談するよう呼びかけている。

特殊詐欺の具体的内容を知ることができた

参加者:
ニュースなどで特殊詐欺など聞きはするが、中身が具体的にどういうことなのかよく分からなかったので聞けてとても良かった

参加者:
「市役所から」なんていうと「本当かな」と一瞬思う。だから特殊詐欺にひっかかる気持ちもわかった。慎重に考えをめぐらせながら会話したほうがいいと思った

ファミリーマート・水野康之北日本地域代表:
私たちは店舗の中で意識して、ちょっとお客に異変を感じたら必ず声をかけるようにしている。今回は警察のみなさんが入っていただくことで、身近に一緒になってできる・守れるということで意義を感じている

ファミリーマートは今後も県内でこうした講習会を開いていきたいとしている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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