阿蘇の天然水から熊本県産酒を生み出す工場が節目を迎え、ザ・プレミアムモルツなどを生産するサントリー九州熊本工場で7月26日に20周年の記念式典が開かれた。
2003年竣工 阿蘇の天然水を使用
2003年7月に竣工し、生産をスタートさせた熊本・嘉島町にあるサントリー九州熊本工場。

年間10万klのビール類を生産能力する能力があり、阿蘇由来の豊かな天然水に恵まれたこの地で、全国から愛されるビールや飲料を造っている。

2016年の熊本地震で生産ラインに大きな被害を受けたが、8カ月後には樽生ビールの出荷を再開。現在では、全国に4つあるサントリーの工場のうち約10%の生産能力を担っている。
20周年をプレモルで乾杯 地下水保全も

サントリー九州熊本工場・迫田伸一郎工場長:
20年という時を刻むことができたのは、ひとえに長きにわたって熊本県民の皆さまにご支持いただいた賜物(たまもの)だと思っております。本当に感謝申し上げます

7月26日に開かれた記念式典には関係者約190人が招待され、阿蘇の天然水で仕込んだザ・プレミアムモルツで20周年を祝った。

サントリーHDによると、2003年からグループ全体を挙げて、全国の工場近くに水源を養い育てるための森を整備。この「サントリー天然水の森」は2019年以降、国内工場でくみ上げる地下水の2倍以上の水を涵養(かんよう)するまでに広がっているということだ。
(テレビ熊本)