集めた美術作品を“ずさん管理”

記者リポート:
作品にはそれぞれブルーシート等がかぶせられているんですが、めくれて、作品の一部が見えてしまっています。

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大阪府の咲洲庁舎内にある薄暗い地下駐車場。

フェンスの奥にブルーシートがかけられた状態で、まるで“粗大ごみ”のように置かれているのは、105点の彫刻作品だ。

評価額は約2億2000万円にのぼる。なぜここに?

大阪府によると、これらの作品は美術館を新設するために集められたもの。
しかし、財政難により美術館新設の計画が白紙撤回されたため、行き場を失い、ここに置かれているという。

製作者のひとり、彫刻家の中ハシ克シゲさんからは驚きの声が聞かれた。

京都市立芸術大学名誉教授・彫刻家 中ハシ克シゲさん:
駐車場に、上からブルーシートをかけられてっていう形だったのでビックリしました。

府の担当者は…

大阪府文化課 北之間秀 総括補佐:
より良い環境で管理していくことが大切かなと思います。

貴重な美術作品が今後、人の目に触れることはあるのだろうか。

(「イット!」7月25日放送より)