東北中央道・新庄インターチェンジ付近の大規模な道の駅について、山形・新庄市の山尾市長は7月24日、周辺の7つの町村長に断念した経緯を初めて説明し「配慮が足りなかった」と陳謝した。

「財政を圧迫」新庄市が一方的に断念

最上8市町村と商工団体が整備を目指し、「検討会」を設置して議論を重ねてきた道の駅。

財政の圧迫を理由に断念
財政の圧迫を理由に断念
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財政を圧迫するとして一方的に断念を決めた新庄市に対し、町村長からは「事前に何の説明もなく唐突だ」「小規模な道の駅の議論に7町村が加わる意味はなくなる」などと不信感をあらわにしていた。

金山町・佐藤英司町長
金山町・佐藤英司町長

金山町・佐藤英司町長:
まず話を聞いてから

真室川町・新田隆治町長
真室川町・新田隆治町長

真室川町・新田隆治町長:
しゃべるかもわからない

戸沢村 加藤文明村長
戸沢村 加藤文明村長

戸沢村・加藤文明村長:
聞いてみてから

検討会再開は市長選後との見方強い

会合は非公開で行われ、この中で山尾市長は「費用を抑えた必要最小限の道の駅の整備を目指したい」などと説明。

新庄市長は経緯説明し陳謝
新庄市長は経緯説明し陳謝

「事前に説明してほしかった」との指摘には「配慮が足らず申し訳なかった」と陳謝したという。

最上地方町村会長 元木洋介鮭川村長
最上地方町村会長 元木洋介鮭川村長

最上地方町村会長・元木洋介鮭川村長:
我々に話す前に新聞等に出てしまった報道については、「タイミングがずれて相談する時間がなくなってしまった」との説明だった。8市町村で道の駅をどうするかを考えていくことに変わりはない。新庄市単独の考えではなくて

検討会の再開は新庄市長選後か
検討会の再開は新庄市長選後か

新庄市は、商工団体には未だに詳細な説明をしていない。「中断している検討会の再開を早めたい」としているが、「再開は9月の新庄市長選後」という見方が支配的だ。選挙の結果によって、構想の行方は大きく変わる可能性もある道の駅。議論が先送りされる中、宙に浮いた状態がしばらく続く。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

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