全国的に暑い日々が続いている。
一方、7月の平均気温が18度という北海道釧路市では7月21日から涼し~いイベントが始まった。
涼しさを求める札幌市民
この日、最高気温28.6度を観測した札幌市。

市内の「ていねプール」は、涼しさを求めて夏休み前の小学生など多くの客でにぎわっていた。
子供の保護者たちは、水分飲ませ、また頭を濡らしたり、冷たいもので首もとを冷やすなど暑さ対策に様々な工夫を。

最高気温28.8度を観測した旭川市
記者が旭川市中心部を取材したが、日差しが強く休憩をしていないと立っていられないほどの暑さ。
最高気温28.8度を観測した北海道旭川市では暑さをしのぐため、日傘をさすなどの対策をして外出する市民の姿が目立った。

市民からは「いつも頭が汗でべちゃべちゃ。いっぱい飲み物持ってきて帽子は絶対かぶせるようにはしている」
「エアコンが事務所に入っているが、外が約30度で室内が冷房。ギャップが大変。体がついていけない」などの声が。
一方で涼しい釧路市
一方、旭川市から約250キロ離れた北海道東部の釧路市。
記者が取材した午前11時の釧路市の気温は21度。長袖でも少し肌寒いほどだ。

霧の街・釧路の7月21日の最高気温は21.3度。
夏の間は一ヶ月の半分ほどが厚い霧に覆われ、太陽が姿を見せない。
まるで街全体が天然のクーラーのようで、7月の平均気温は18.5度。

札幌市より4度も低い。
釧路市民からは、「20度にもなると、ちょっとつらい」「あったかい。これくらいの気温で半袖着ないと、釧路で着る日がない」という声も。
釧路湿原は年間約50万人が訪れる人気の観光スポット。

涼しさの中で手つかずの広大な自然や野生の動物を見ることができる。
新型コロナが5類に引き下げられ、2023年の夏は多くの観光客が涼しさを求め訪れていた。

「これで最高の気温ですよね?寒いけれど、夏、エアコンが要らない」(群馬県からの観光客)「大阪と違って爽やか」(大阪府からの観光客)
湿原を流れる川ではカヌーを楽しむ人の姿も。自然を間近で楽しめるアクティビティが人気だ。
カヌーを楽しむ人は「オジロワシを見れてよかった。ちょっと寒かったがすがすがしく乗れた」と話していた。
一大イベント「霧フェス」も開催
そして、釧路市の夏の一大イベント「霧フェス」が7月21日から3日間開催された。

釧路の霧を観光資源にしようと39年前から始まったイベントで、目玉のひとつは霧のレーザーショー。
霧に色とりどりの光線が当たり、会場は幻想的な雰囲気に包まれる。

ステージでは豪華アーティストのライブも予定されている。
くしろ霧フェスティバル2023・高橋建作実行委員長は、
「釧路は霧が厄介ものと言われていたが、それを何か違うものに有効活用できないかということで霧フェスをやっている。本当に涼しい地域だが、寒さを吹き飛ばすくらい熱い霧フェスをつくりたい」と話していた。

夏の間にぜひ涼しい釧路市を訪れてみては?