G7広島サミットから2か月がたったが、この夏休みの国内旅行先は、広島の人気が急上昇している。サミットの余韻が残る場所を取材した。
余韻が残るサミットメイン会場のホテル
2カ月前にサミットのメイン会場となった広島市のホテル。

グランドプリンスホテル広島・今井和彦 営業支配人:
おかげさまで昨年2022年と比べると約2倍のご予約をいただいている

サミットのレガシー効果による、この夏の需要に大きな期待をかけている。

大手旅行会社HISによると、この夏の国内旅行はコロナ禍前と同水準まで回復。広島を旅行先として予約する人の数が2022年と比べて急上昇しているという。それはG7サミットや大鳥居が大規模修復を終えた宮島・厳島神社が注目されているためだ。

その上昇率は東京ディズニーランドの開業40周年でにぎわう千葉県に次ぐ、全国2位。

実際にホテルでは…。
今井 営業支配人:
国内からは、遠方ですと東京、次に大阪関西圏が中心になっていて、団体のお客様も非常に好調です。また、ロビーにいると外国、欧米の方が非常に多く姿がみられるようになったので、これもG7の効果かなと思っている

岸田首相宿泊の部屋からは瀬戸内海が一望
鈴木崇義記者:
こちらが岸田総理が当時泊まったお部屋「1800」です。中に入ってみます。広い…すごいですよ。もう、一面海が見える角部屋ということでリビングも広いですね



ホテル内では、そこかしこにG7の余韻が…。
今井 営業支配人:
G7のパッケージで包まれたもみじ饅頭は入荷すると、すぐ売れてしまうので、できればお早めにというのがあります

7月の3連休でもすぐに売り切れたという。

そうした“いい波”を受け、ホテルではこの夏、親子で楽しめる体験プランも企画。

G7各国の伝統デザートづくりとともに、開催地を目で見て学べる内容。

今井 営業支配人:
週末を中心にお部屋は埋まっているが、まだ空きもある。フォトスポットも外にご用意しておりますので、そういった記念にも、夏休みの思い出として残していただければと思う


また、G7首脳も訪れた宮島にもインバウンド客が多く訪れている。


現地の観光協会は、この夏休みシーズン、宮島を訪れる観光客が、コロナ禍前の40万人を超えることを期待している。
(テレビ新広島)