ひろしま棚さんぽです。
かつて県内に存在した子供達の夢の国シリーズの最終回です。
広島市佐伯区の楽々園遊園地の跡地で「ずきゅん。」を探します。
【棚田徹さん】
「広島産、とれたて。見た?このトマトの種類」
前回は楽々園遊園地があった場所に去年12月オープンしたショッピングセンターを取材して…
【棚田徹さん】
「ちょっとこれは珍しいんじゃないですか?広電ですよ」
広島愛があふれる地元密着の取り組みを体感しました。
今回で夢の国シリーズも最終回!それでは張り切ってまいりましょう!
『歴史にずきゅん。ひろしま棚さんぽ』
【一麺天に通ず 後藤明日香店長・棚田徹さん】
「あれ『一麺天に通ず』がありますよ。こんにちは」
「こんにちは」
「フードコートにもあるんですね。超人気店の一つですよね」
「フードコートに初出店ということでやらせてもらってます」
「あー、びっくりしました。そのTシャツインパクトありますね」
「はい、自分が売ってるの側…」
「そうですね。売るのに食べたい?」
「食べたい…」
「分かりました」
「いつでも食べたい…」
「いつでも食べたい、わかりました。あと、人気のものってどんな感じですか?」
「はい。こちらなんですけども、当店一番人気のものがですね、やっぱり醤油ラーメンでございます」
「はい、はい、はい」
「あとですね、今ですね、夏季限定で『冷やしラーメン』というものを…」
「冷やした?」
「はい、冷やしてみました」
「冷たいですか?」
「はい。ラーメンなんですけども冷たくて。こちら(醤油ラーメン)と実は麺は一緒なんですけども、全然食感が違うので…」
「うわー。もう…」
ということで、温かいラーメンと冷たいラーメンを食べ比べます。
【棚田徹さん】
「こちら冷やしのアゴ…うわ、キンキンです。こんな食べ比べある?どっちからかいくか?冷たい方から…麺は同じっておっしゃってましたよね。よーし、行くよ~」
《冷やしあごラーメン試食》
「うまい。しっかり歯ごたえ、コシもある。あー、透明のスープですね。うわー、無理に冷たくした感は全くないですね。美味しい出汁の香り、出汁の味も最高です。冷たいチャーシュー。チャーシューも冷えてます。この油が固まってそうな感じがするけど、全然そんな事がなぜか無い。幸せです」
続いて1番人気の醤油ラーメンを頂きます。
《醤油ラーメン カツオ試食》
「あ、同じ麺なのに、冷たい方がすごいコシがありますね。こっちはなんかもうちょっと、フワッと柔らかくした感じですね。これ迷うね。次、来た時とどっちいくか…恋乃葉ちゃん、残念だわね。これ、あなた食べれなかったの?かわいそうになぁ。どんな仕事してるのか知らんけど。はー、うまいです」
さらに、棚田さんがラーメンを食べている場所にはたくさんの写真が飾られていて…
よく見るとすべて昔の楽々園の様子がおさめられた写真なんです。
【棚田徹さん】
「こういう歴史があって、今、ラーメンを食べてんだなっていう…そういう感じですね。ただまあ、こっちの方がいいですよ、今は」
このような楽々園の昔の写真。実は1階にも大きなパネルが飾られています。
どうしてなのでしょうか?
【イオンタウン楽々園・玉津島優樹モールマネージャー】
「楽々園という土地が非常に歴史のある街で、古くは海水浴場、塩田などがあって、そこから遊園地があって。で、旧の広電さんのショッピングセンターがあって、当社という形になりまして、お客様、地域の皆様にその歴史を懐かしんでもらうコンセプトから、こういった写真を掲示させていただいている。
もともとやはり楽々園というのは、『人の集まる場所』っていうお客様の認識もございますので、その皆様に愛されてきた場所を絶やさぬようさらに、楽々園のエリアが発展できるように、ショッピングセンターとしても取り組んでいきたいと考えています」
さらに、地元密着を意識したショッピングセンターの中にはこんな場所もありました。
【楽々園学区まちづくり推進協議会 木村岳事務次長・棚田徹さん】
「この楽々園学区まちづくり推進協議会、どういうことをされているところなのですか?」
「地域を連携して、新しく始まったLMO(エルモ)と呼ばれるところの事務所になります」
「LMO(エルモ)?」
「はい。学区で町内会とかPTAとかいろんな組織が一緒くたになって、補助金を受けて連携して、活動して行きましょうということで、その事務所ですね。今回、楽々園学区のこちらにエルモの事務所を構えることになりました。楽園の全部集まって、まあ案内所みたいな感じで」
「あ、情報がここに集まってくるから、地域のことはなんでもわかるみたいな?」
「そうですね」
「すごいですね」
LMOは、小学校の学区ごとに地域の町内会やPTA、社会福祉協議会などの住民団体が連携して作る住民組織で、広島市からの助成を受けて地域課題の解決に取り組みます。
楽々園学区では、地域の魅力作りにとマラソン大会やサマーフェスタ、夜市などのイベントを行っています。
さらに…
【楽々園学区まちづくり推進協議会 木村岳事務次長・棚田徹さん】
「楽々園の魅力を少しでも伝えればということで、オリジナルのガチャガチャを」
「ガチャガチャあるんですか?」
「商店街と地域住民で作ったりとか。本当にすぐなくなる。1週間で100個位無くなる時もあるんですよ」
「すごい。そんな売れてるんですか?」
「すごい売れるキャッチャーが」
「昔の楽々園遊園地の写真が印刷されている缶バッジがありまして。これがなぜか高校生とか中学生とかにも人気で…」
「エモいってやつですか?」
「そうですね」
「エモい。これエモいです」
「今の子たちからすると、すごく懐かしい」
「なるほど。なるほど」
カプセルの中身は昔の楽々園の写真を使った缶バッチが多いのですが、大当たりとして楽々園商店街にちなんだミニチュアキーホルダーが入っています。
【楽々園学区まちづくり推進協議会 木村岳事務次長・棚田徹さん】
「楽々園ガチャはここしかない?」
「はい、ここしかありません」
「ここしかない。やりましたね。いきますよ!」
《カプセルマシン回して》
「出た。嘘!」
「お!」
「え?マジですか」
「おめでとうございます」
「当たりじゃないですか!やりました!すごい」
「すごいですね。当たったよ。これなんだろう」
「大当たりの中でも一番いいやつ、永岡食料品店さんっていう昔ながらの食料品店がありまして、そこのお弁当そのままのミニチュアです」
「細かいですね。永岡食料品店」
「これ、めったに当たらないんで、その大当たりの中でも大当たり」
「やってしもうた。運を使い果した」
楽々行ける遊園地のあと地にできた、地域密着のショッピングモールでした。
これまで、呉ポートピアランドやヒロシマナタリー。
楽々園遊園地と、かつて広島県内に存在した子供たちの夢の国の跡を巡って、「ずきゅん。」としたことは…
【棚田徹さん】
「3カ所めぐってまいりましたが、それはすべてですね。昔の記憶をどこかに留めていると。その記憶を大切にしながら、また新しいものをやっているという所が非常に興味深かったですね。それと恋乃葉くんが途中でいなくなりました。皆さん。次はまた登場しますから、よろしくお願いします」
《スタジオ》
3カ所めぐりましたけど、山内さんとしてはやはりナタリーですか。
【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
ナタリーも思い出がありますけども、最後の楽々園はその昔のことをずっと継承されて、すごくいい街だなという感じがしました。
そうですね。地名のルーツも感じられるということで非常に興味深い。
早田さん、この街の歴史っていうのは振り返ると面白いですね。
【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸教授】
こういうショッピングセンターのようなところに、街づくりのコミュニティができているのはすごく興味深いですね。