転覆事故が起きた京都の保津川下りが再開したことを受け、事故にあった女性が思いを話した。この日を迎えるのに3カ月半かかった。

流された際に失った財布が下流の嵐山で発見

2023年3月に起きた転覆事故。乗客ら29人が川に投げ出され、船頭2人が死亡した
当時、川に投げ出された乗客の女性は約400メートル流され、低体温症に陥っていた。

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事故にあった女性:
ガタガタって手足も全身も震えているのが分かった。よく無事で生きていたんだなって思います

再開翌日の18日、女性の姿は警察署にあった

事故にあった女性:
すごいです全額。全て何もかもが財布の中身が返ってきています

流された際に失った財布が下流の嵐山で見つかったのだ。

事故にあった女性:
あった、これだ

中には、あの日のチケットも…、水に漬かってしわだらけになっていた。

救命胴衣が変更されるなど安全対策が強化されて再開した保津川下り。女性は複雑な気持ちがあると話す。

事故を思い出すと怖い…だけど伝統は続いてほしい

事故にあった女性:
水の音、急流のところとか映像を見ると怖いですし。この中を自分が流れたんだと想像すると、思い出すと怖いんですけど

その一方で伝統はこれからも続いてほしいと話しました。

事故にあった女性:
今できる限りの安全対策をして運航していると思う。皆さん船頭さんも決意を新たにしていると思う。もともとすてきな観光なので。また後々に乗せていただきたいなと思います

再開された伝統に徹底した安全対策が求められている。

(関西テレビ「newsランナー」7月19日放送)

関西テレビ
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