全国で相次ぐ水難事故。7月17日、長野市の裾花川では小学1年生の男の子が川遊び中に溺れ、意識不明の状態で搬送された。深みにはまって溺れた可能性があるという。専門家は「川で遊ぶ場合は流れが緩やかで子どものひざ下までの深さの場所を選んでほしい」と注意を呼びかけている。

事故現場(長野市)
事故現場(長野市)
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川遊び中に小1男児が溺れる

一見穏やかな流れに見える川。この川で17日事故が起きた。

17日午後5時すぎ、長野市西長野の裾花川で「川で子どもが溺れた」と母親から消防に通報があった。

溺れたのは市内の小学1年生の6歳の男の子で、消防が駆け付けた時には関係者が岸に引き上げて心臓マッサージをしていたという。

男の子は心肺停止の状態で病院に搬送された。

事故があった裾花川(長野市)
事故があった裾花川(長野市)

近所の住民「危険な川」

現場は長野商業高校のグラウンド近くで、17日は家族や友達の合わせて5人で午後3時から川遊びをしていたという。

男の子は深みにはまって溺れた可能性があり、警察が詳しい状況を調べている。

近所の住民は、「深さは一番深い所で私が沈むくらいだから6尺(1.8m)くらい」、「内側は浅瀬になっているから遊びやすいけど、奥に行くと全然違う」などと話し、危険な川だという。

事故があった裾花川(長野市)
事故があった裾花川(長野市)

「川遊びは子どものひざ下の水深で」

水難事故に詳しい専門家は「5歳から7歳ぐらいの子どもが事故に遭いやすい」とし、注意を呼びかけている。

水難事故に詳しい長岡技術科学大学・斎藤秀俊教授:
今まで幼稚園・保育園のプールしか知らない、足が届くところしか知らないという状況で、自分の背丈よりも深い水があるんだということを認識していない、そういう年齢。川はすべて危険だと思ってください。安全な川なんてありません。どうしても川で遊びたいということであれば、ぜひとも『(子どもの)ひざ下までの水深』で遊んでほしい。万が一、転んだ、滑った、尻もちをついたとして、ひざ下の水深であれば流されることはない

水難事故に詳しい長岡技術科学大学・斎藤秀俊教授
水難事故に詳しい長岡技術科学大学・斎藤秀俊教授

長野市内の小学校は早いところで、7月20日から夏休みに入る。市の教育委員会は各学校に水難事故防止の指導を徹底するよう通知。

また、県警は浅い川でもライフジャケットを着用し、保護者は子どもから目を離さないよう呼びかけている。

(長野放送)
 

長野放送
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