日没が早くなるこれからの時期、北海道では子どもの交通事故が急増する。

通学路に潜む危険から、子どもたちを守るためには?

秋に急増する“子どもの交通事故”

9月13日、札幌市西区の小学校で開かれた交通安全教室。

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子どもたちは真剣な表情で授業を受けていた。

日没が早くなるこれからの時期、北海道では、小学生の交通事故が増える傾向がある。

「北海道の場合、子どものリスクは高まる」(ディ・クリエイト 上西一美代表)

子どもを交通事故から守るためには?

親にとって心配事の一つは、子どもの登下校だ。

「あまり周りを見ていない、危ないなと思う時がある」(4歳女児の父親)

「遊んで調子に乗ってわーっとなっちゃうのが怖い。歩道とかに出てしまったり」(小3男児・年長男児の母親)

道警によると、9月から11月にかけ子どもの事故が多くなり、9月は特に1年生の事故が急増している。

札幌市南区澄川の交差点。

2021年、北海道で最も多い9件の事故が発生した。

札幌市教育委員会は、通学路で事故の危険が高い交差点を集計し対策を行っている。

この交差点では交通標識などを追加した。

「道路幅が広い感じがするので見えにくいというか見落としそうだなと」(付近住民)

「交差点の奥にすぐ横断歩道があるが、止まらずにスピードを出したまま行ってしまう車が多く、歩行者が止まっていてもそれを無視して行ってしまう車を何度か見ている」(小3男児・年長男児の母親)

この他にも実際に住宅街を歩くと気になるポイントが見えてきた。

通学路に潜む危険

一見、どこにでもある交差点だが、子どもにとっては危険が潜んでいる。

子どもの目線に落とすと、大人には確認できていた車が見えなくなってしまった。

一見、幅の広い歩道も、歩いていると、途中から道が無くなり、車道を歩くことに…

通学路の危険はどこにでも潜んでいる。

交通事故に詳しい専門家は、住宅街の死角に注意が必要だという。

「飛び出しだとか、私たちが想像していない動きをする特徴がある」(上西代表)

「車の運転者からすると、左側にいる子どもが突然歩道から飛び出す可能性がある」(上西代表)

日没早まるこれからの季節 特に要注意

北海道は特にこれからの季節、リスクが高まるという。

「北海道は薄暮の時間が早いです。下校時間と薄暮の時間は合わないが、北海道の場合下校時間と薄暮が近くなるので、子どものリスクは高まる」(上西代表)

2学期が始まり、子どもも学校になじみ、注意力が弱くなる時期。

本格的に日が短くなる秋を前に、通学路の注意点を話し合ってみては。

北海道文化放送
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