菅義偉前首相は9日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演し、盟友・安倍元総理大臣の一周忌を迎え「昨日のことのようであり、また、遠い過去のようなことであり、複雑だ」とその胸中を語った。
安倍元総理が、銃撃され、亡くなってから8日で1年。安倍内閣で「女房役」の官房長官を長く務めた菅氏は、安倍氏と最後の会話となった機会をありありと覚えていた。
「亡くなる1週間前に名古屋の待合室で会った。たしか5、6分だったと思うが、安倍さんが三重に行って、私は兵庫に行く時で、私が会いたいなって言ったら時間が合わなくて。けど、突然、安倍さんが私が待ってる部屋に来てくれた」と語った。
またそのとき交わした会話について「安倍さんが選挙について話したが、やはり選挙に対しての執念というか、そういうものを感じた。それが最後だった」と振り返った。
さらに番組では、菅氏にとっての安倍氏の存在について「安心感。相談するとほっとするっていうのがある。相談するとなんとなく安心する、そういう感じだ」と述べ、在りし日を思い返し、改めて安倍氏の死を悼んだ。