夏の高校野球福島大会は7月8日に開幕した。2022年夏の甲子園でベスト4に進出した聖光学院は第一シードで登場する。2023年夏は、新たな歴史を作るため2人の「要」がチームを引っ張る。

2年生で甲子園を経験

2022年、福島県勢として51年ぶりに夏の甲子園でベスト8の壁を突破した聖光学院。2年生ながらレギュラーで出場し、高校で初めてとなるホームランも放ったのが、高中一樹選手だった。

聖光学院・高中一樹主将
聖光学院・高中一樹主将
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力不足を痛感

部員116人を統率するキャプテンとして、2022年秋と2023年春の県大会を制覇。これまでの活躍が評価され18歳以下の侍ジャパンの強化合宿に選出されたが、「気づかされた事」があったという。

18歳以下の侍ジャパンの強化合宿に選出
18歳以下の侍ジャパンの強化合宿に選出

「代表合宿に自信を持って行ったんですけど、全国のすごい選手が集まる中では、まだまだ自分は上の方ではなく、力が及ばないという事が分かったので、もっともっと成長出来るようにやって行こうと」

代表での”気づき”をチームで活かす
代表での”気づき”をチームで活かす

納得するまでとことん

力が足りないことを自覚するからこそ、チームは1点を与えないための守備力を強化している。納得できなければ、都度プレーを止めて何分でも話し合う。

プレーを止めて納得いくまで
プレーを止めて納得いくまで

斎藤智也監督は「野球を極めようと、徹底的に納得するまでやろうと自主練習でも全体練習でも本当に野球の好きな選手たちだなって」

斎藤智也監督「本当に野球が好きな選手たち」
斎藤智也監督「本当に野球が好きな選手たち」

もう一人のチームの要

副キャプテンの赤堀聖選手は、2022年のキャプテン颯さんの弟。プレーと統率力で歴史を塗り替えた颯さんとは違い、聖選手は縁の下の力持ちとしてチームを支えている。

副主将の赤堀聖選手 兄は前年の主将
副主将の赤堀聖選手 兄は前年の主将

「いかにチームを盛り上げて、いかにチームが魂で戦えるように鼓舞するかっていうのが、自分の役割だと思っている。どこにいても常に周り見て、選手自身が熱くプレーできるように声かけを意識しています」

仲間を第一に考える赤堀聖副主将
仲間を第一に考える赤堀聖副主将

1点に泣いた秋と春

指揮官が「去年よりも力が上の部分がある」と称する2023年のチームだが、秋も春も東北大会で1点の重みに泣いた。
先輩たちの「粘り強く」「泥臭く」戦う野球を継承しながらも、勝負所で冷静に立ち向かえる精神力を鍛え上げている。

秋も春も東北大会で1点の重みに泣く
秋も春も東北大会で1点の重みに泣く

泥臭く必死に

見据えるのは届かなかった「頂」…高中主将は「自分たちの目標は日本一です。本当に一瞬一瞬、泥臭く最後まで、聖光学院らしくやり切って、最後試合終わったら1点勝っていたというように、必死にプレーしたいなと思っています」と語った。

(福島テレビ)

福島テレビ
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