新型コロナが5類に移行してから約2カ月。医療現場からはすでに「第9波に入った」という声も聞かれる。名古屋の病院が改めて手洗いの大切さを呼びかけている。

「感染が少し緩んでくるし、いいタイミングだから」と看護師が企画

7月5日朝の名古屋の金山総合駅。このところ暑い日が続いていることもあってか、マスクを外した人も多くみられた。

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新型コロナが5類となってから約2カ月、東海3県と名古屋市が発表している医療機関ごとの感染者数は、じわじわと増え続けている。

コロナ患者を受け入れている大口町のさくら総合病院の小林院長も、「第9波に入っている」と断言する。

小林豊院長:
間違いなく言えることは、今「第9波」の中にいるということですね。ただこれまでの波に比べると、波の立ち上がりが緩やかだなという印象はあります。そのまま続いていくのか、それとも大きな感染の波がくるのか、様子を見ないとわからない

そんな中、手洗いを「替え歌」で呼びかける病院がある。

音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の人気曲「エジソン」の替え歌で、手洗いの大切さを訴える動画。出演しているのは、中川区の名古屋掖済会病院の医師や看護師らだ。

企画したのは、病院の感染対策を担当する看護師の横井博子さん。

横井博子看護士:
感染が少し緩んでくるし、いいタイミングだから、手指衛生をもっと啓発しようと

感染拡大が始まった3年前には盛んに呼びかけられた手洗い。第9波の先行きが心配される中、最も気軽で効果も見込める感染対策の基本を、改めて意識してもらいたいという。

動画では、看護師たちが正しい手洗いの方法を実演。救命救急センター=ERの医師も登場し、慣れない収録に緊張しながら挑んだ。制作期間は約1か月で、院長もノリノリで参加している。

横井博子看護士:
忙しいと忘れがちなので、心にとめてもらえるように。割とバズるんじゃないかな

この手洗い動画は、YouTubeと病院のHPで5日から公開されている。

(東海テレビ)

東海テレビ
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