完成から60年経った黒部ダムで、観光放水が始まった

26日。黒部ダムをリポートするアナウンサー
26日。黒部ダムをリポートするアナウンサー
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矢野美沙 富山テレビアナウンサー:
残雪の山並みと緑に包まれた黒部ダムで、今日から観光放水が始まりました。豪快な水しぶきに圧倒されます。

26日、富山・立山町にある黒部ダムで、観光放水が始まった。下流の黒部峡谷の水の量を守るため、毎年行われる、夏の風物詩だ。

日本一の高さを誇る186mの壁から噴き出す水は、毎秒10t以上だ。

ダムの放水に虹が浮かび上がる
ダムの放水に虹が浮かび上がる

日の光が水しぶきに差し込むと、虹が浮かび上がる。

戦後の復興を象徴する、黒部ダムの難工事。

落盤や出水事故などで多くの犠牲者を出しながら、7年をかけ完成した。

来年、物資運搬ルートを一般開放へ

5日で完成から60年が経った。今では、新たな価値が高まっている。

それが、観光資源だ。

ここは、2024年一般開放予定の物資を運ぶルートだ。

18kmに及ぶトンネルは、34度の急斜面を上り下りするインクラインなど、見所満載だ。

還暦を迎えた黒部ダム。観光放水は10月15日まで行われる予定だ。

(「イット!」 6月27日放送より)