インターネットを使ったサービスが充実する一方で、私たちの身近な脅威となっているサイバー犯罪。その一つであるサポート詐欺の手口とその対処方法を取材した。

増加する「サポート詐欺」に注意!

パソコンからの音声:
あなたのパソコンはウイルスに感染しました

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大きな警告音とともに画面に表示される「ウイルスに感染しました」の文字。

これはパソコンにトラブルが起きたと信じ込ませ、トラブルの解決をサポートすると偽り、金をだまし取る「サポート詐欺」だ。

6月27日、新潟県警本部では報道機関向けにサイバー犯罪に関する講習会が開かれた。

県警本部サイバー犯罪対策課 尾身俊幸 次長:
当県におけるサイバー関係相談の件数というのは、実は増加傾向

県警本部サイバー犯罪対策課 尾身俊幸 次長
県警本部サイバー犯罪対策課 尾身俊幸 次長

県警には2022年、1年間で相談が2021年より630件多い「4760件」寄せられるなど、私たちの身近な脅威になっているサイバー犯罪。

2023年5月末時点での相談件数は、2022年の同じ時期より230件多い「2133件」と増加傾向にある。

新潟県警本部で開かれた講習会
新潟県警本部で開かれた講習会

なかでも継続的に寄せられるのが、サポート詐欺に関する相談だ。

「サポート詐欺」の手口は?

警告音が鳴ったパソコンに記載されたURLをクリックすると、サイバー対策費用の助成金を申し込むサイトに移動した。

齋藤正昂アナウンサー:
こちらの「詳細確認・申し込みはこちらから」というところをクリックしてみます

齋藤正昂アナウンサー:
ウインドウがなくなって全画面表示になりました。マウスを動かしてもカーソルが反応しなくなり、パニックになってしまいますね

全画面表示に
全画面表示に

ここでパソコンに表示されている番号に電話してはいけない。電話をすると、パソコンを遠隔操作できるソフトをダウンロードさせられ、セキュリティー対策が不十分と不安を煽られる。

そして、セキュリティー対策費として電子マネーを購入していくるよう求められてしまう。

被害に遭わないための対処方法

画面が変わり、操作ができなくなったときの対処法は2つ。

エスケープキー(ESC)を押して、全画面表示を解除しバツボタンを押すか、オルトキー(Alt)とF4キーを同時に押して、ブラウザを閉じるようにすることだ。

エスケープキー
エスケープキー

県警本部サイバー犯罪対策課 山本卓臣サイバー犯罪対策管理官:
実際、その画面を目の前にしてしまうと慌ててしまうと思う。まず、そこで自分一人で解決するのではなくて、周りの人を巻き込んだり、警察を巻き込んだりして、どうしたらいいかというのを複数人で確認していただくといい

県警本部サイバー犯罪対策課 山本卓臣サイバー犯罪対策管理官
県警本部サイバー犯罪対策課 山本卓臣サイバー犯罪対策管理官

県警はサイバー犯罪に関する相談は相談ダイヤル「♯9110」に電話するか、最寄りの警察署に相談するよう呼びかけている。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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