買っておいた野菜が余ってしまった経験はないだろうか。マネしたくなる、野菜を“まるごと”使ったレシピの魅力を調査する。

ピーマン、トマト、タマネギをまるまる1個

ゴーヤーを1本使って作るギョーザや、お肉で巻いているのはトマト。これらは野菜をひとつ“まるごと”使った料理。

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レシピサービス「クックパッド」への投稿数は1万7000件超え。

サイトで「まるごと」と検索する人は、多くの野菜が旬を迎えるこの時期がピーク。まさに今、注目されている。

そこで、街でどのような料理しているのかを聞いてみた。

60代:
5~6センチぐらいの中ぐらいのトマトなんですけど、まるごと使ってトマトの夏おでん。家族3人でお酒を飲みながら。ちょうど暑くなってきますし、いいかと思います。

10代:
カボチャをまるごと使います。ヘタを取って、中とかタネとか全部くりぬいて。グラタンみたいな感じでチーズとか入れて料理しました。家族で食べる分にはいいかな。

そして、街で多く聞かれた野菜の第3位が「ピーマン」。ピーマンにコロッケの具材を詰めた料理、ピーマンのツナチーズ詰めなどがある。

続いて、第2位は「トマト」。

20代:
トマトはすぐぶよぶよしちゃうから、いっぺんにやっちゃいます。そうめん入れてやりました。トマトの皮だけむきたいから、切れ目を入れてゆでた。お皿に全部どんどんと置いて、お箸で崩しながら食べる。

そうめんとトマトを同じ鍋で、同時にゆでるのが時短ポイントだという。

トマトのまるごとレシピは他にもあった。

20代:
肉巻きまるごとトマト。トマトの上を切って中身をくり抜いて、チーズとかバジルとか炒めたお肉とかを入れて、またフタして、お肉で巻いて片栗粉つけて全面焼くみたいな。

最初にくりぬいたトマトの中身を使いソースを作れば、「肉巻きまるごとトマト」の完成だ。

割れば、中からとろとろのチーズがあふれ出す。

食べてみると…。

原田葵アナウンサー:
見た目の割にトマトがたっぷりと使われているので、重くないです全く。

そして、街で最も多く聞かれた野菜1位は「タマネギ」。

まるごと野菜の定番「レンチンタマネギ」を塩昆布やちりめんじゃこ、かつお節などでアレンジしている人もいた。

インパクト大!ブロッコリーのグラタン

なぜ、皆さん野菜をまるごと使う料理を作るのだろうか?

話を聞くと、食欲をそそる豪華な見た目になることが理由の1つだという。

レシピサイト「クラシル」に、約300万回再生されているインパクト大の人気レシピがあった。

クラシル広報・福丸玲さん:
インパクトでは1番かなと思います。

それが、ブロッコリーをひと株まるごと使ったトマトクリームグラタン。

作り方は、ブロッコリーを火が通るまで中火で5分ほどゆでる。

タマネギやベーコンをフライパンで炒め、火が通ればホワイトソースやトマトペーストなどを入れ、ひと煮立ち。

ゆでたブロッコリーに、フライパンで混ぜ合わせたものとチーズをたっぷりかけ、220度のオーブンで焼いていく。そして、10分後。

「丸ごとブロッコリーのトマトクリームグラタン」の完成だ。

原田葵アナウンサー:
ブロッコリーが柔らかくてとってもおいしいです。下の部分がグラタンなので、クリーミーでとてもよく合います。

実は栄養価が高いブロッコリーの茎も、おいしく食べられることがポイントだということだ。

野菜を器に活用して洗い物を減らせる

他にもインパクト大なレシピがあった。

原田葵アナウンサー:
SNSにも、まるごとレシピをあげている人がいました!

豚バラ肉で小ネギを一束まとめて焼いた料理や…。

ピザソースやベーコン、チーズをしいたけの裏に乗せてオーブントースターで5分焼いた「しいたけピザ」を発見。

また、多くの丸ごとレシピをサイトに投稿する渡部さんがいう魅力というのが…。

まるごとレシピを多く投稿・渡部さん:
なにより器が必要ないんですよね。洗い物も少なくて済みます。

実や皮を器代わりにできるため、お皿に付く汚れを抑えることができ、洗い物の手間も減るメリットがあると話す。

さらに、街からはこんな意見もあった。

「買ったはいいけど、芽を出すまで放っておいてしまう、みたいなことが結構ある」
「これを使い切らなきゃという時だったら、まるごと使えば全部消費できる」

余った野菜を一気に消費できる点も、まるごと調理するメリット。

栄養豊富なワタも使う ゴーヤーのギョーザ

夏野菜を使ったまるごとレシピを料理研究家に教えてもらった。

料理研究家・渡邉未央さん:
ゴーヤーをまるごと使ったギョーザに挑戦しましょう。

まずはゴーヤーを半分にカット。ワタはスプーンで取り、タネを除いてみじん切りにする。

ビタミンCが豊富なワタは、ギョーザのタネに混ぜる。

切ったゴーヤーには、タネが剥がれにくいように切れ目を入れ、苦みを抑える効果があるというめんつゆをしみこませる。

ゴーヤーにタネをのせ、肉の面を下にして中火で5分。

ひっくり返し、水を加えてさらに3分加熱すれば…。

「まるごとゴーヤーギョーザ」の完成だ。気になるお味は?

原田葵アナウンサー:
ゴーヤーの苦みがほとんど分からないです。柔らかいんですけど歯ごたえもあって、とってもおいしいです。

またゴーヤーのタネを素揚げすると、ピスタチオのような味になっておいしいそうだ。気になる方は、ぜひ試してみてほしい。


(「めざましテレビ」『ココ調』6月26日放送分より)