ヒグマ注意報が出されている北海道・札幌市西区で6月17日、幼稚園の敷地内や公園でクマが目撃された。

"ヒグマ"目撃相次ぐ…北海道

札幌市が西区の西野西公園付近に設置したカメラには、クマの姿が映っていた。

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札幌市西区では6月17日、3時間ほどの間に3件のクマの目撃があった。

古川開 記者:
こちら西区西野です。今、ハンターと市の職員が公園の中に入っていきます

札幌市が調査したところ、西野西公園の付近では、17センチの足跡が見つかっていて、オスの成獣のクマとみられている。

その1時間前には約1キロ離れた宮丘公園でも、さらに2時間前には近くの幼稚園の敷地内でも、クマが目撃された。

市は、全て同一個体の可能性が高いと見ている。

相次ぐ住宅街でのクマ目撃に住民は。

近くに住む人:
怖いです、やっぱりね。いつ襲われるかなって

近くに住む人:
子どもが小学校に通ってるんですけど、公園にも出て学校に行くのが怖くなった

クマ対策…草刈りや果樹伐採も

こうした中、2023年春、クマの目撃が相次いだ札幌市南区の南沢スワン公園ではクマを近づけないようにするため、6月19日、NPO法人や札幌市などが共同で周辺の草刈りを行った。

草の中に置かれていたクマの模型は…。

福岡百 記者:
先ほどまではすっぽりと隠れていたクマの模型ですが、草刈りの後は体全体がわかるようになりました

草刈りをすることでお互いを認識し、クマと人の距離を取ることができ、クマが人の生活圏に入ってくるのを防ぎやすくできるという。

札幌市環境局 熊対策調整担当係長 清尾崇さん:
継続してぜひやっていただきたいし、札幌市も協力していきたい

このほか6月18日には、西区の西野すみれ公園付近でクルミを食べるクマの姿が確認された。

このため札幌市は手入れされていない果樹などはクマが市街地に出るきっかっけになるとして、6月19日、西野西公園付近の果樹などを伐採。

今後もこうした取り組みを続けていきたいとしている。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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