6月10日、栃木県日光市のサウナ施設でサウナのあと、池に入った25歳の男性が溺れて死亡した。いわゆるアウトドアサウナで起きた事故だった。ブームが続く中、長野県内の施設も「ライフジャケット」の着用を呼びかけるなど対策を進めている。

水深約3mの場所で…

大町市の木崎湖にあるサウナ施設。汗をかいた後、水風呂代わりに木崎湖に入ることができるのが売りだが、施設は事故直後から湖に入る前に「ライフジャケット」を身に着けることを呼びかけている。

SAUNA STAND KOKAGE・百瀬徹也代表:
ライフジャケットを着ることで、悲しい事故がよりゼロに近づくのかな

大町市の木崎湖にあるサウナ施設 ※事故のあった施設とは関係ありません
大町市の木崎湖にあるサウナ施設 ※事故のあった施設とは関係ありません
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専門家「深さ確認を」

6月10日、栃木県日光市のサウナ施設で25歳の男性が死亡した。サウナ利用後に施設内にある池に入って溺れた。男性が発見されたのは、水深約3メートルの場所だった。

続くサウナブーム。特に自然の池などに入る、いわゆる「アウトドアサウナ」は人気が高まっている。

専門家は今回の事故を次のように指摘する。

長岡技術科学大学・斎藤秀俊教授:
深さを確認しないで、いきなり水の中に入る。これが、溺水の一番大きい原因。今回もすべての条件がそろっている

長岡技術科学大学・斎藤秀俊教授
長岡技術科学大学・斎藤秀俊教授

ライフジャケット着用を

長野県内のアウトドアサウナ施設も対策を進めている。

木崎湖の施設もその一つ。木崎湖は遠浅で、サウナ周辺のエリアは基本的に足がつく安全な場所だ。

これまでに事故は起きていないが、客が飛び込む場所は水深が1メートル60センチほどあるため、念のためライフジャケットを着用してもらうことにした。

ライフジャケットを着用して湖に ※事故のあった施設とは関係ありません
ライフジャケットを着用して湖に ※事故のあった施設とは関係ありません

「自然にはかなわない」と考えて

利用客:
飛び込んでも浮いてくれる安心感がある。羽を伸ばし過ぎないことが大切だなと

SAUNA STAND KOKAGE・百瀬徹也代表:
(客には)「自然にはかなわない」と、もう一度しっかり考えてもらって、自然と共存しながら楽しむ。スタッフもより気を引き締めて、体験していただく

施設側、客側、それぞれが注意することが必要だ。

(長野放送)

長野放送
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