12日、高知・室戸市で見つかった深海魚、リュウグウノツカイ。

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体長は3m70cmもあり、白っぽい銀色の体がとても神秘的だ。

リュウグウノツカイは、水深200メートルから1000メートルの深海に生息
リュウグウノツカイは、水深200メートルから1000メートルの深海に生息

リュウグウノツカイは、水深200メートルから1000メートルの深海に生息していることから、姿を見られることがとても珍しく「幻の深海魚」と呼ばれている。

発見した漁師から連絡を受けた水族館の担当者は、その大きさに驚いたという。

むろと廃校水族館・空田知久学芸員:
船に乗っているのを見て、大きさにすごくびっくりしました。漁師さんに「めちゃくちゃ大きいですね」って、「どうやって運ぼうか?」みたいな。

まさか翌日にも…2日連続で発見

そして、驚きもつかの間、その翌日にも...。

むろと廃校水族館・空田学芸員:
13日もまた12日と同じように「きょうもまたリュウグウノツカイが取れたぞ」ということで連絡があって。

姿を見せるだけでも珍しいリュウグウノツカイが、2日連続で見つかったのだ。

むろと廃校水族館・空田学芸員:
まさか2日連続で? って思いましたね。(電話をもらったとき)本当かな? って驚いてました。

新たに見つかった個体の体長は、前日より30cm以上も大きい4m5cmだった。

水族館のスタッフは早速、リュウグウノツカイと並んで写真撮影。

むろと廃校水族館・空田学芸員:
寝ているのが、私本人、空田ですね。リュウグウノツカイを初めて見るスタッフもいたりして、ぜひ「並んで撮ろう」ということで、スタッフも一緒に横で寝て、大きさがわかるように写真を撮りました。

職業体験の中学生も貴重な体験

さらに...。

むろと廃校水族館・空田学芸員:
ジャージーを着ているのは、職業体験で今ちょうど中学生が来てて、その写真ですね。中学生もリュウグウノツカイを見るのは初めてということで、だいぶ喜んでいましたね。

急きょ職場体験のプログラムを幻の魚見学に変更。中学生も貴重な体験をすることができた。

リュウグウノツカイの生態は、いまだ謎のベールに包まれたまま
リュウグウノツカイの生態は、いまだ謎のベールに包まれたまま

深海から姿を現したリュウグウノツカイの生態は、いまだ謎のベールに包まれたまま。

高知県で見つかったリュウグウノツカイは、今後、来館者向けに展示する予定で、水族館の目玉となりそうだ。

むろと廃校水族館・若月元樹館長:
大きなサイズは骨格標本の制作を試みたいと思っています。みんなで写真撮れたり、触れ合えたりする機会がつくれればな、と思っています。

(「イット!」6月14日放送より)