百貨店の高島屋では、毎年バレンタインデーに合わせて“チョコレートの催事”「アムール・デュ・ショコラ」を開催されますが「ジェイアール名古屋タカシマヤ」は、このイベントで日本一の売上を誇っています。他地域から来たパティシエには、東海地方や名古屋は「日本一チョコが好きな街」という声もあるほど。そんな名古屋には超ロングセラーのチョコや、150種類もの商品を手掛ける企業がありました。

名古屋は元々“チョコのまち”?…有名な超ロングセラーチョコは名古屋発

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名古屋市西区に本社を置く老舗のお菓子メーカー「名糖産業」の瀬戸工場。外壁の一部はチョコレート色です。

名糖産業食品開発部の担当者:
若干意識はしているかな…

特別に瀬戸工場の中を見せてもらうと…。

タンクに絶え間なく、チョコレートが水道の水のように流れ続けていました。

このチョコレートが型に充填されて、四角い型に流し込まれ…。

最後に、包装されたチョコレートが続々と出てきました。

名糖産業が、1970年から半世紀以上作り続けている超ロングセラー「アルファベットチョコレート」です。

出来立てを食べると、カカオの香りとミルク感と甘みが口の中にふわっと広がり、余韻が続く味でした。

アルファベットチョコを食べる時には自分の名前を作りたくなります。

担当者:
実はですね、人の名前が作りやすいように母音をちょっと多めに入れているんですよ

逆に、XやZが少なめで「バンド名が作れない」といった声もあるということです。

コラボ チョコだけで150種類もの商品を手掛ける企業も名古屋に

名古屋市には、他にも知られざる“チョコの老舗”があります。1870年(明治3年)に創業した老舗、名古屋市中区の鶴舞駅近くにある「松風屋(まつかぜや)」です。

お菓子の企画や開発をしている企業です。ディズニーや任天堂など、有名企業とコラボした商品もたくさんあります。

SNS でバズった“ゴリラチョコ”もありました。

チョコだけで計150種類もの商品を手掛けていて、愛知県清須市にあるグループ会社の工場で製造も行なっています。

松風屋の開発本部課長:
他社と違うのは、会社名でブランドを出していなくて…。松風屋っていうブランドはなくて、チョコは得意なメーカー、チョコ菓子が得意なメーカー、焼き菓子でもパイが得意なメーカー、缶でもこのデザインだったら得意な缶屋さん、各メーカーさんと協力してこういったブランドができる

長年築いてきた関係性を生かし、積極的に他の企業とコラボして、松風屋は企画やアイデア提案にほぼ専念することで、多くの商品を手掛けることができるということです。

松風屋を代表する大ヒット商品のひとつが、コラボ企画から生まれた惑星の形をしたチョコブランド「オリンパス」です。

表面はパリパリで中はトロっとしています。

ホワイトチョコレートでコーティングされていて、中にミルクチョコレートのガナッシュが入っている、人気の商品です。

2023年2月14日放送
(東海テレビ)

東海テレビ
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