中国で大学入試、通称「高考(ガオカオ)」が始まり、大勢の受験生たちが試験会場に集まった。

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受験生たちが道端で教科書を開き、勉強している。

中国では7日から大学入試、通称「高考(ガオカオ)」が始まった。

試験会場で厳戒態勢に当たる警察官(7日午前8時ごろの中国・北京)
試験会場で厳戒態勢に当たる警察官(7日午前8時ごろの中国・北京)

記者:
試験会場前ですが、多くの警察官が厳戒態勢に当たる中、受験生が続々と会場入りしていきます。

中国では、高考の点数だけで合否が決定する。

就職には学歴が重要視されるため、この試験がまさに人生の分かれ道だ。

北京市では、入試期間中に800人の白バイ隊員を動員した。

進行中の工事546カ所を一時中止にするなど、街全体がピリピリムードだ。

会場の前には、ゲン担ぎのアイテムである赤いチャイナドレスを着た母親がいた。

受験生の母:
いい結果を信じてます。

さらに、応援に駆けつけた同級生の姿も見える。横断幕には、「失敗すれば、エリートにはなれない」という様な意味の言葉が書かれている。

外国語試験で“日本語”選択が増加

その高考(ガオカオ)で、最近、変化が起きている。

外国語の試験で、日本語を選択する受験生が増えているのだ。

その理由は、漢字でなんとなく意味が分かることや、英語に比べて難易度が低く、比較的短い期間で高得点が取りやすいためだ。

日本語の選択者数は、2022年は25万人で、2023年はさらに増える見通しだということだ。

(「イット!」 6月7日放送より)