北朝鮮メディアは、きのう打ち上げた軍事偵察衛星の写真を公開した。失敗後の写真公開は異例。
この記事の画像(9枚)朝鮮中央通信が1日朝、ロケットが発射される写真を2枚公開した。
丸みを帯びたその先端部分から、衛星の搭載が推測されている。
打ち上げ失敗後の写真公開は極めて異例で、韓国政府は、“衛星の搭載が確認できる写真を公開することで、兵器ではないことを強調している”と分析している。
こうした中、北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏は、1日朝、談話を発表した。
「アメリカとその手先が主権的権利を侵害するむやみな行動を振るおうとするときには、決して黙ってはいない」と警告。軍事偵察衛星が「遠からず、宇宙軌道に正確に進入する」と強調した。
また、アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」の衛星画像が公開され、北朝鮮の発射場で事後分析などの活動が行われていた可能性があることが分かった。関係各国が引き続き警戒している。
松野官房長官は1日午前11時ごろ、記者会見で「これまでに得られている様々な情報を総合的に分析した結果、衛星打ち上げを試み、それに失敗したものであったと認識しています」と述べ、北朝鮮のきのうの発射について「失敗」との認識を示した。
一方で、北朝鮮のさらなる発射については「北朝鮮が今後、各種ミサイルの発射を含め、更なる挑発行為に出る可能性がある」と指摘した。
(「Live News days」6月1日放送より)