北朝鮮メディアは、きのう打ち上げた軍事偵察衛星の写真を公開した。失敗後の写真公開は異例。

公開された、5月31日に打ち上げられたロケットの写真。失敗後の写真公開は異例だ(朝鮮中央通信)
公開された、5月31日に打ち上げられたロケットの写真。失敗後の写真公開は異例だ(朝鮮中央通信)
この記事の画像(9枚)

朝鮮中央通信が1日朝、ロケットが発射される写真を2枚公開した。

先端が丸みを帯びていて、衛星が搭載されたとの見方が出ている
先端が丸みを帯びていて、衛星が搭載されたとの見方が出ている

丸みを帯びたその先端部分から、衛星の搭載が推測されている。

公開された写真(朝鮮中央通信)
公開された写真(朝鮮中央通信)

打ち上げ失敗後の写真公開は極めて異例で、韓国政府は、“衛星の搭載が確認できる写真を公開することで、兵器ではないことを強調している”と分析している。

こうした中、北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏は、1日朝、談話を発表した。

「アメリカとその手先が主権的権利を侵害するむやみな行動を振るおうとするときには、決して黙ってはいない」と警告。軍事偵察衛星が「遠からず、宇宙軌道に正確に進入する」と強調した。

アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」の衛星画像。発射場で、事後分析などの活動が行われていたか
アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」の衛星画像。発射場で、事後分析などの活動が行われていたか

また、アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」の衛星画像が公開され、北朝鮮の発射場で事後分析などの活動が行われていた可能性があることが分かった。関係各国が引き続き警戒している。

日本政府も「失敗と認識」(1日午前11時ごろ)
日本政府も「失敗と認識」(1日午前11時ごろ)

松野官房長官は1日午前11時ごろ、記者会見で「これまでに得られている様々な情報を総合的に分析した結果、衛星打ち上げを試み、それに失敗したものであったと認識しています」と述べ、北朝鮮のきのうの発射について「失敗」との認識を示した。

一方で、北朝鮮のさらなる発射については「北朝鮮が今後、各種ミサイルの発射を含め、更なる挑発行為に出る可能性がある」と指摘した。

(「Live News days」6月1日放送より)

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。

政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。

Live News days
Live News days

Live News daysは世界の動きを素早くキャッチ!最新ニュースと解説を分かりやすくお届けします。