緊張した面持ちで国会に姿を見せたのは、元ジャニーズJr.の二本樹顕理さん(39)。5月31日午後4時から野党が開いた、性被害・児童虐待についてのヒアリングに出席した。

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「自尊心を破壊された」

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん:
私は1996年、中学1年生のときにジャニーズJr.としての活動を始めました。それから、3カ月ほどたったころ、ホテルでジャニー喜多川氏による性加害を受けました。

二本樹さんは13歳の時にジャニーズ事務所に入所。その後、まもなくして2019年に亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を受けたと訴えた。

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん:
仕事がもらえなくなるのではないか。事務所を辞めさせられるんじゃないかという考えがよぎり、拒絶することができませんでした。

性被害は繰り返され、10回ほどにのぼったという。

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん:
性被害にあった翌日、いつも1万円を渡されていました。

1年半ほどで事務所を退所したという二本樹さん。性被害はトラウマとなって残り、長い間苦しんできたという。

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん:
自尊心を破壊されました。あの時抵抗できなかった自分は、何をやってもダメなんだという気持ちになりました。

「知っていたことを正直に話してほしい」

この問題について、ジャニーズ事務所は5月14日、現在の社長が動画を公開し、謝罪。

一方で性加害については「知らなかった」と主張した。

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん:
性加害があった事実を知らなかったではなく、知っていたことを正直に話してほしいと思っていますし、こういったヒアリングの場にもぜひ足を運んでいただきたいなと思っております。

5月16日には、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん(27)と橋田康さん(37)が、国会でヒアリングに応じ、「児童虐待防止法」の改正などを訴えた。二本樹さんも同様に法整備の必要性を訴えている。

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん:
当時を振り返ると、13歳という立場の私としては、どういったところに相談するべきだったのかっていうのがわかりかねる部分はあります。
芸能界の問題だけでなく、例えば教育の分野であったりとか、幅広い分野で行われている可能性もあるので、本当に社会全体の問題としての意識で取り組んでいく必要があると感じております。

ジャニーズ事務所は5月31日、公式ホームページで心のケア相談窓口を開設したことを公表した。これは先日発表した、一連の問題に対する「3つの対応」の1つだ。

ジャニーズ事務所の所属経験者全てを対象にした外部機関としての相談窓口を設け、心療内科医らができる限りのケアを行うとしている。

(「イット!」5月31日放送より)

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