「水の都」として知られるイタリア・ベネチア。
普段はゴンドラに乗った観光客でにぎわう「ベネチア運河」で撮影された映像が、話題になっています。

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一面“緑色”に染まったベネチア運河。まるで大量の入浴剤を入れたような、異様な光景が広がっています。

今回異変が見つかったのは、人気の観光スポット「リアルト橋」付近。

現地メディアによると5月28日、運河の異変に気づいた地元住民が警察に通報。

原因を解明するため、州知事が緊急会議を開く事態に発展しました。

左:通常時 右:変色後
左:通常時 右:変色後

普段は美しい運河が、なぜ不気味な色に染まってしまったのか。
水難学会の斎藤秀俊会長は、水の色を変えたのは、「シーマーカー(海面着色剤)」ではないかといいます。

水難学会 斎藤秀俊会長:
我々が海とか川で水難事故調査をやる時に、どこからどういうふうに流されたのかとか確認するときに流れを可視化するために、緑の薬剤をまくんですよ。それでも(通常は)あの色の10分の1ぐらいの薄さか。あそこまでの濃さでは流さないですね。(可能性として)いわゆる薬剤そのものを間違って落としてしまったならば、そこから一気に濃く広がっていくっていうのもあります。

現地メディアによると、排水管の水漏れや破損などを調査する際に使用される着色料が流れ出たとみられており、健康被害などはないということです。

(めざまし8 5月30日放送より)