サミットのウクライナ会合に先立ち、岸田首相は、韓国の尹錫悦大統領と会談した。午後には、サミット議長としての記者会見に臨む。ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃来日に注目が集まる中、岸田首相は日韓首脳会談を行うなど、最終日を迎えたサミットを「岸田外交」の舞台として存分に活用している。

岸田首相は、21日午前、尹大統領とともに平和公園を訪れ、「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」に献花し、その後、首脳会談に臨んだ。

岸田首相は「2カ月の間に3度目の会談であり、我々のもとで日韓関係の進展を如実に示すものだと感じている」と述べた。

尹大統領は、岸田首相が韓国を訪問した際、歴史問題を巡って「心が痛む」と述べたことについて、「韓国国民に大きな反響を呼び起こした。誠意ある姿を示した総理の勇気と決断はとても大切なものだ」と評価した。
サミットは午後に閉幕し、議長の岸田首相が3日間の成果を総括する記者会見を開く予定。