道端に生えるきれいな花。しかし、中には在来種を駆逐し景観を一変させてしまう性質を持つため、栽培や運搬、販売、野外に放つこと等が原則禁止の「特定外来生物」に指定されているものもある。違反すると罰金や懲役が科せられることもあり、注意が必要だ。

鮮やかな山吹色の花…職員が一斉駆除

職員が一斉駆除(静岡市)
職員が一斉駆除(静岡市)
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5月18日、静岡市の職員が鮮やかな山吹色の花を専用の機械を使って根から抜き取っていた。この日は市内7カ所で職員70人が一斉に行っていたという。

オオキンケイギク
オオキンケイギク

駆除していたのは北アメリカ原産のキク科の植物「オオキンケイギク」。オオキンケイギクは繁殖力が強く、他の植物の生育場所を奪うなど生態系に悪影響を及ぼすことから、「特定外来生物」に指定されている。

静岡市は今後もこうした一斉駆除を続けていく方針で、市民にも持ち運ばないよう協力を呼びかけている。

静岡市環境共生課・宮川さん「特定外来生物に指定されている」
静岡市環境共生課・宮川さん「特定外来生物に指定されている」

静岡市環境共生課・宮川 聡美さん:
黄色いきれいな花を見かけることがあると思うのですが、特定外来生物に指定されている植物のため、栽培や運搬が原則法律で禁止されています。きれいだからと言って、お家に持ち帰らないようにしてください

生態系に大きな影響…罰則も

特定外来生物
特定外来生物

きれいな花を咲かせるオオキンケイギクの他、特定外来生物にはアライグマやカミツキガメなども指定されている。

生態系に大きな影響を与え、場合によってはとりあえしのつかないような事態を引き起こすこともあると考えられている。

法人は最大1億円の罰則も
法人は最大1億円の罰則も

そのため、「外来生物法」で栽培や運搬、販売や野外に放つことなどが禁止されている。

法人の場合は最大で1億円、個人でも最大で罰金300万円、もしくは3年以下の懲役が課せられる可能性がある。

オオキンケイギクは5月から7月にかけて、道路や河川敷など日当たりの良いところに咲く。静岡市は持ち帰らないよう注意を呼び掛けている。

(テレビ静岡)

テレビ静岡
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