5月19日に開幕するG7広島サミット。

世界各国の情報発信の中心となる国際メディアセンターには、現在各国約200人の記者が取材活動にあたっている。

イット!では宮地愛海キャスターが、今回のサミットで世界中のメディアはどのような点に注目し、どのように取材するのか話を聞いた。

注目していたのは“ウクライナ問題”

5月18日にオープンした国際メディアセンターに集まる世界各国の記者たち。

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今回の広島サミットをどのように感じ、どう伝えるのだろうか?

記者たちの共有スペースには、ジュースやお菓子などが置いてあり、無料で食べられるそうだ。

スペインメディアの記者を交え、今回のサミットについて印象を聞いた。

ーー広島に来た感想は?

スペインメディアの記者:

とても気に入りました。サミット後、他の都市にも旅行に行く予定です

イギリスメディアの記者は、このサミットをどのように自国に伝えるのだろうか。

ーー一番関心があるのは?

イギリスメディアの記者:

間違いなくウクライナ問題が議題となるでしょう。重要な課題であり、各国のリーダーから核についての反応に注目していきたい

重要視していたのは、やはりウクライナ問題。被爆地・広島で開催されることに意義があるとの声も聞かれた。

会議では、ロシアのウクライナ侵攻や中国への対応などについて厳しい意見が相次ぐとみられるが、その中国やロシアは、どのような報じ方をされているのだろうか。

中国の新聞「環球時報」は、アメリカを批判しつつ「日本も中国に対してアメリカと同じ姿勢を続けるなら、中国市場を失うだけでなく、アジアでの地位も弱まるだろう」と日本の姿勢を非難している。

また、ロシアの主要メディアは、淡々と「サミットがまもなく開幕する」と伝えているが、一部メディアでは、「世界平和を掲げる国々が、より多くの武器をウクライナに送り込もうと懸命になっている」と批判している。

海外記者は日本の“おもてなし”に大喜び

各国様々な報じられ方をしているG7の広島サミットだが、実は国際メディアセンターでは、日本のあるおもてなしが各国の記者を喜ばせていた。

それは、「サミットバック」と呼ばれる記念品だ。

広島県福山市のデニム生地を使用したバッグの中には、広島をイメージしたハト型の圧縮タオルなど広島づくしの一品が入っていた。

海外から来る人たちへのこうしたおもてなしは、会議の成功に繋がるのだろうか。

(「イット!」5月18日放送より)