天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、成年皇族となられた記念に作られた「ボンボニエール」が初めて公開されている。

こちらが、愛子さまが成年の際に作られたボンボニエール。角が丸く優しいデザインとなっている。

現在、学習院大学4年生の愛子さま。4月から対面での授業に通われている。
愛子さま:
大学最後の1年間、この緑豊かなキャンパスで良い学びができましたらと思っております。

愛子さまが通われる学習院大学の資料館では、4月から日本の制服の始まりを振り返る、特別展が開かれている。

そこで展示されているのが、愛子さまの成年を記念して作られたボンボニエール。

ちょうつがいで開けるのは、明治時代以来の珍しい作りだという。
「ゴヨウツツジ」に見える両陛下の思い
皇室では、お祝い事があると砂糖菓子を入れるボンボニエールを作る習わしがあり、今回のものには愛子さまのお印「ゴヨウツツジ」があしらわれている。

お印(おしるし)とは、皇族の方々が身の回りの品などにつけられる、シンボルマークのようなもの。

両陛下は栃木県の那須御用邸に咲く、ゴヨウツツジがお好きで、愛子さまのお印として「純白の花のような純真な心を持った子どもに育ってほしい」との願いを込めて選ばれた。

愛子様が5歳を迎え、宮中行事「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」をお祝いして作られた、星型のボンボニエールにもお印のゴヨウツツジが描かれていた。

2017年のお正月にあたって撮影された映像では、陛下の着袴の儀(1964年)をお祝いし、碁盤の形に作られたボンボニエールを愛子様が手に取り、興味深そうにご覧になっていた。
上皇ご夫妻のボンボニエールも初公開
今回の展示では、上皇ご夫妻の米寿を記念して作られたボンボニエールも、初めて公開されている。

稲穂が向き合うデザインで、蓋の内側にはそれぞれのお印の「榮」と「白樺」が文字で記されている。特別展は、学習院大学の資料館で6月3日まで開催される。
(「イット!」4月25日放送より)