岩手県の桜の名所である公園にクマが現れ、町の職員や地元の猟友会が園内にわなを設置。複数の場所でクマのものとみられる足跡も見つかっている。
桜が見頃を迎えたが入園禁止
公園の監視カメラが捉えたのは、クマの姿。
この記事の画像(15枚)暗闇の中、カメラのすぐそばまで近づいてくる。
撮影されたのは、4月18日午前1時ごろ。岩手県紫波町の桜の名称「城山公園」。
桜が見頃だった時から入場規制が続く城山公園では、桜はすっかり葉桜となってしまったが、現在も入場規制が続いている。
これは、警戒にあたっていた町の職員が撮影した写真。
中央部分に小熊とみられる姿が写っていた。
4月11日からクマの目撃情報が相次いで寄せられ、園内は立ち入り禁止となった。
約2000本の桜が見頃を迎えたが、入園禁止の看板を見て引き返す人の姿もあった。
園内では、4年ぶりに屋台と花見客で賑わう「城山桜ウィーク」が開かれる予定だったが、開催のめどが立つ前に桜は散ってしまった。
そして、4月18日午前1時頃、警戒のため町が設置した監視カメラに、新たにクマの姿が捉えられた。
暗闇の中、監視カメラに接近し、ギョロリとレンズを覗いているようにも見える。
これを受けて、19日までの予定だった入園規制を1週間ほど延長することに決定。
さらに20日朝、町の職員や地元の猟友会は園内にわなを設置した。
町の職員によると、20日朝、園内北側の複数の場所でクマのものとみられる足跡が見つかったということだ。
紫波町役場・環境課:
獣道がありまして、クマの足跡もあったので、この辺に頻繁に来てると予測できたので、そちら(わなを)に設置した
岩手県は18日、クマの「出没注意報」を発表。山に入る際は、複数人で行動することや、音の出る物を携帯すること、生ゴミの適切な管理などを呼びかけている。
(「イット!」4月20日放送より)