徳川家康公ゆかりの静岡市で2023年4月27日からに将棋の名人戦が行われる。名人戦を盛り上げようと、藤井六冠と渡辺名人に提供されるおやつのコンテストが行われ、8品が決まった。大河ドラマの影響で“家康ブーム”とあって、ゆかりのお菓子も選ばれた。
家康公ゆかりの街で名人戦

徳川家康公は75年の生涯のうち、少年時代・40代・大御所時代の計25年を静岡市で過ごした。人生の3分の1だ。居城の跡地を整備した駿府城公園には、趣味の鷹狩りを楽しむ家康公の像がある。

その静岡市で、2023年4月27日と28日に将棋の名人戦第2局が行われ、渡辺明名人に藤井聡太六冠が挑む。会場は、最後の将軍・徳川慶喜公が江戸城を明け渡して移り住んだ「浮月楼」だ。
「食べてリラックスして良い戦いを」
名人戦を盛り上げようと、提供するおやつを決めるコンテストが開催された。

応募点数は和菓子部門に15品、洋菓子部門に10品で、3月下旬から2週間のインターネット投票で寄せられた6980票の結果、それぞれ4品 計8品が決まった。
藤井六冠たちは、このなかから2日間の午前と午後のおやつを選ぶ。

佐藤農園の「桜餅」も選ばれた。

佐藤農園・佐藤 金伯さん:
(選ばれて)大変 光栄です。ありがとうございます。うちの商品を食べて気持ちがリラックスできて、良い戦いが続けられるとすごくうれしい
家康公が命名した静岡名物も
家康公ゆかりの菓子も選ばれた。

静岡名物、やまだいちの「安倍川もち」だ。安倍川もちは、家康公が命名したといわれている。静岡市を流れる安倍川の上流で、家康公は金の採掘を盛んに行っていた。検分の際に黄粉(きなこ)をまぶした餅を献上され、「金山から産出する金の粉が安倍川に流れるのを、すくい上げてまぶした“金粉餅”です」と説明された。その機知をほめて「安倍川もち」と命名したとされる。(やまだいちHPより)

洋菓子部門は、東京でも人気のキルフェボンが考案した「漆黒の甲冑と徳川四天王のタルト」が選ばれた。
家康公が関ケ原の戦いで着用した甲冑の色に似ている。家臣団の重鎮4人“徳川四天王”を思わせる色とりどりフルーツが脇を固める。家康公の墓所がある、静岡市の久能山東照宮に献上したそうだ。

その他、「どうする家康バウムクーヘン 特濃抹茶富士の初雪」と名付けられた菓子もある。

静岡市文化振興課・平松 穂乃香 主任主事:
静岡市を代表する銘菓や、静岡のお茶、イチゴを使ったお菓子もあるので、どれを食べても静岡の魅力を感じながら食べてもらえると思う
他の4品も紹介しておこう。まず和菓子部門だ。

・大国屋製菓舗「玄米茶のわらび餅」

・かつ見「“勝つを見る”かつ見のおはぎ」
次に洋菓子部門だ。

・茶町KINZABURO「茶っふる」

・CAT&BAKES 9456「ぼくたち8人兄弟クッキー」
選ばれた8品は名人戦第2局・藤井六冠と渡辺名人の対局で提供される他、5月に開催される囲碁・本因坊戦の棋士にも提供される。

普段から販売している菓子もあるので、家康公ゆかりの観光名所を訪れた際のお土産にしてはどうだろうか。
(テレビ静岡)