東京オリンピックの競技になって注目を集め、趣味として始める人も増えているボルダリング。壁に設置された突起物を使い、決められたコースを登るスポーツだ。このボルダリングブームの中で、世界大会で準優勝するなど活躍を続ける期待の女子高生がいる。「他の国の選手を圧倒する登りをしたい」と“頂”を見据えている。
自分のスタイルで強くなる

静岡西高校・永嶋 美智華 さん:
他のスポーツと違って、登る動きが自分にとっては新鮮で楽しかった

2021年にユース年代の全国大会で初の日本一に輝き、2022年の世界大会では準優勝。いまボルダリング界で注目を集めているのが、静岡西高校2年・永嶋美智華さんだ。

静岡西高校・永嶋 美智華 さん:
身長があるのはうらやましいとは思うんですけど、自分は自分。自分のスタイルで強くなりたいと思っています
指先の力を鍛え

ボルダリングは、離れたホールドを掴んで登るため、一般的にはリーチの長い選手の方が、手が届きやすく有利とされる。ただ、永島さんは身長158cm。手が届かない場所には飛びつかなければならず、そのハンデを補うため、指先の力を鍛える努力をしている。

いまでは幅1cmのホールドで懸垂も。

掴みにくく、足場も悪い、自然の岩肌さえも、登ることできる。
静岡西高校・永嶋 美智華 さん:
(ジムとは)動きが違ってくる。指を変える時の負担がすごくて、指が裂けたりとかもあります。それでも登りたいという思いが強い
圧倒する登りを

どんな壁も登り切りたい。強い思いを胸に挑むのが、世界につながるユース年代の日本選手権だ。前回大会では到達できなかった頂きを見据えている。

静岡西高校・永嶋 美智華 さん:
まずは5月と6月にあるユースの日本選手権で優勝して世界大会に行って優勝したい。他の国の人たちを圧倒する登りをしたい

原動力は登り切った時の達成感と応援してくれる人の存在。さらなる活躍が期待される。
(テレビ静岡)