周りの目が気になり、お子さんを連れての外出に二の足を踏むこともあるのではないだろうか。
ママにも子どもにも優しい、お出かけスポットを紹介する。
ママも安心…子どもと一緒に通える美容室
この記事の画像(18枚)札幌市白石区にある美容室「fluffy room」。朝からたくさんの子どもを連れたママが訪れていた。
こちらは、子ども連れ専門の美容室なのだ。特徴は広いキッズルームと、たくさんのおもちゃ。
子どもたちにとっては夢のような空間。
ママが施術を受けている間、子どもたちはこのキッズルームで過ごす。
しかも、託児料は無料なのだ。
スタッフ:
まだ、産後の抜け毛ある?
利用客:
めちゃくちゃあります
生後5か月の赤ちゃんと一緒に訪れたこちらのママ。カットの途中に何度もキッズルームを確認している。
どの席からも子どもの様子が見えるので安心だ。
ママが髪の毛のカラー待ちの間、キッズルームに入って一緒に遊ぶこともできる。
利用客:
子どもが生まれるとなかなか美容室に行けない。パパが休みの日は一緒に別のところに行きたいので、パパがいない日でも来られるのがありがたいです
働いているスタッフも、全員が子育て中のママ。
スタッフ:
まだ5年生だから友達と外に遊びに行かない? 春休み
利用客:
しない。ずっと児童館に行かせていて
子育ての情報交換など、話が尽きることがない。
スタッフ:
お互いに一方通行ではなく、私も先輩ママに相談することもあるし、客から相談されることもある。客と話していることで、自分の子どもにもできることも多いです
チーフの上弘美さんも母親になってから、子どもを連れて美容室に行くことのハードルの高さを感じたという。
fluffy room チーフ 上 弘美さん:
美容室はおしゃれで照明が暗いというイメージだが、子どもに喜んでもらえる内装に。キッズルームがあり専属の託児スタッフがいて、子どもが遊んでいる間に母親が集中して施術を受けられる。美容師も母親も子どもも、みんな楽しくできています
ママが安心して、子どもと一緒に通える美容室にしたいという思いを形に。
ママと子どもたちの笑顔があふれていた。
子ども連れでも…自宅のようにゆったりくつろげる“キッズカフェ”
札幌市南区の住宅街にある一軒家カフェ「SUVACO」。
SUVACO オーナー 野坂 実紀さん:
全てローテーブルの席におもちゃを設置している。「ねんね期」や「ハイハイ期」の子に来てもらいやすいようにしました
席ごとに置かれているおもちゃの多くは、近くの保育所などから譲り受けたものだ。
地域のつながりが強く、ママたちの情報交換の場にもなっている。
利用客:
娘が小さい時から利用して遊ばせてもらっていた。近くにこんな場所があったら、すごくありがたいです
利用客:
子どもを連れて安心して来られる店が少ないと感じています。ここは癒やしになり、健康的な料理が食べられます
北海道産の野菜たっぷりの食事も魅力のひとつ。すべて手作りで、子どもも安心して食べることができる。
子ども:
野菜がいっぱいあって、おいしいです
コロナ禍以降、完全予約制に。
オーナーの野坂実紀さんは一人一人に目配せして、その年齢の子どもに合ったおもてなしを考えている。
自分の子育ての経験から、これくらいの年齢の子ならすぐに眠たくなるのではと考え、ベッドを用意しておくなどの配慮も。
SUVACO オーナー 野坂 実紀さん:
一番自分が大変だと感じていたのが、子どもが座って食事ができるようになるまで。そんな時期に、ちょっとでも気を緩めて食べてもらえる時間があったら
周りの目を気にせずママはゆったりと、子どもは元気いっぱいに過ごせる場所。
ママも子どもも、自然と笑顔になる優しい空間が広がっている。
(北海道文化放送)