熊本地震からまもなく7年。前震2日前に生まれた3つ子が芦北町の佐敷小学校に入学し、たくましく元気に過ごす姿を見せてくれた。

前震2日前に生まれNICUで被災…震災乗り越え小学生に

前日に散髪したばかりという、おそろいのツーブロックカットで入学式に臨んだのは、渡邊家の3兄弟、健琉(たける)君、翔琉(かける)君、煌琉(ひかる)君。

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3人が生まれたのは、7年前の2016年4月12日。熊本地震・前震の2日前だった。
1,500グラム前後の低体重で生まれたため、熊本市民病院のNICU(新生児集中治療室)に入院している時に被災した。

病院が倒壊のおそれがあるとして、患者は避難。3人は保育器に入ったまま、1人ずつドクターヘリで鹿児島市へ搬送された。

母 渡邊晴香さん:
あの時はバタバタで、自分もまだ(産後で体が)痛い中だったし、この子たちのことも心配で。ずっと心配している感じでした

小さな命は、地震の混乱に負けず、たくさんの人の手で守られた。

4歳の時には豪雨で被災 「これからも助け合って…」

4歳になった2020年7月には、芦北町を豪雨が襲った。両親の職場や3人が通う保育園が被災したが、たくましく元気に過ごす姿を見せてくれた。

そして、2023年4月10日。ぶかぶかの制服に、3人3様のランドセル。それぞれが好きな色を選んだ。
そして入学式のあとは、地元の写真館で写真撮影。

母 渡邊晴香さん:
地震とか災害とか思い出を振り返りながら、一歩一歩また成長していくのかな。これからは、小学生になって自分たちで歩いて通学するので、いろんな心配もあるが、頑張っていってもらえたら

父 渡邊勤さん:
いろいろな人に支えられて(ここまできた)。これからも、もしかしたらいろんなことが起きるかもしれませんけど、助け合いながら生活していけたらと思う

テレビの取材が楽しみで、家でインタビューの練習をしていたという3人。
最後に披露してもらった。

健琉君:
わたなべたけるです。将来の夢はサッカー選手です

翔琉君:
わたなべかけるです。将来の夢は、野球選手になって日本大会に出ることです

煌琉君:
わたなべひかるです。小学校でがんばりたいことは、授業で100点をとることです

(テレビ熊本)

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