アメリカのバイデン政権は6日、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退の経緯などをまとめた報告書の概要を公表し、撤退に伴う混乱の原因の一部はトランプ政権時代の計画に不備があったためだと批判した。
報告書では、2021年8月のアメリカ軍撤退に至る決断の経緯や教訓などがまとめられ、トランプ政権時代も含め「目的も終わりも明確でない戦争に没頭していた」などと記している。

カービー戦略広報調整官は、会見で「前政権の決断と計画の欠如が、選択肢を大きく狭めたことは否定できない」と述べ、撤退に伴う混乱はトランプ政権時代のアフガン戦略に不備があったためだと批判し、「大統領の決断は正しかった」と撤退の正当性を強調した。
アメリカ軍のアフガニスタン撤退をめぐっては、大勢の民間人らが取り残されるなど混乱が起きたことで、バイデン政権は世論から厳しく非難されていた。