例年より花粉の飛散が多いと言われる今季。花粉症による「口呼吸」は喉に悪影響を及ぼすという。また、「いびき」をかきやすくなり睡眠の質も低下。「無呼吸症候群」のリスクもあると耳鼻咽喉科の医師は指摘する。

喉がアレルギー反応を起こすことも
医師:口から呼吸した際に、口内に花粉が付着し、喉でアレルギー反応が起きる可能性があります。花粉症で鼻が詰まっている人は口呼吸が増えるので、余計に口内に花粉が付着する可能性があります。また、口呼吸により口内が乾燥し、喉に悪影響を及ぼす事も考えられます。

鼻は“重要なフィルター”
医師:鼻はフィルターの役割を果たしています。鼻毛にはゴミや花粉を吸着する役割があります。また、鼻の中には鼻水があり、そこで花粉などを吸着して、加温・加湿をするという重要な役割があります。

医師:花粉症がある人は鼻詰まりが主な症状。鼻が詰まることによって口呼吸になり、鼻のフィルターがない状態で呼吸をするため、直接口内に花粉が付着して喉に症状が出ます。

整理すると、口呼吸により喉に下記のようなリスクが生じる。
・花粉がつきやすい
・乾燥する
・ウイルスなども直接付着する
“口呼吸”が招くリスクに注意!
医師:鼻が詰まることによって睡眠の時間はとれていても、睡眠の質が下がり、昼間の眠気に影響することがよくあります。
ふつう寝ている時は鼻呼吸をするため、いびきは少ないかも知れませんが、口呼吸をする事でいびきをかきやすくなります。

医師:寝ている時には舌が重力で下がりやすくなります。
花粉症で鼻詰まりの症状があり寝ている時に口呼吸になると、舌の根が喉を塞いだ状態になるので、呼吸の際に喉が振動して、いびきをかきやすくなるのです。

医師:花粉症の人は「無呼吸症候群」のリスクも上がると言われています。花粉症は早めの受診をおすすめします。
(サガテレビ)