日本維新の会の馬場代表は3月22日、党の役員会で、岸田首相のウクライナ訪問について「大きく評価するべきではない」と述べた。
馬場代表は「ゼレンスキー大統領は日々生きるか死ぬかの戦いをしている」とする一方、「我が国は人を殺傷する能力のある兵器は供与することはできない。自衛隊を送ることもできない」と述べた。

そして「ウクライナに対して大きな貢献ができない状況の中で、わざわざ行ったことについて、先方にどういう印象を与えたのか」と疑念を呈した。

さらに馬場代表は「今の官邸は情報のセーフティネットが全くされていない」と指摘した。
その上で、岸田首相の訪問によって、ゼレンスキー大統領が「どういう建物の中で、どういう警備がされていたのか」などの情報が「いろいろな所に流れるリスクがある」として、「先方にとって安全保障上厳しい状況に追い込まれる」と強調した。
馬場代表は、こうした点を踏まえて「ウクライナに行ったことを大きく評価するべきではない」と述べ、国会で訪問について、岸田首相の真意をただしていく考えを示した。
(フジテレビ政治部)