愛媛・松山市出身で、アラスカの大自然を撮り続ける写真家・松本紀生さん(51)が3月15日、新作の「写真絵本」を出版した。
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動物や自然、さまざまな命のつながりを通して、松本さんが今、伝えたい思いがある。
アラスカの大自然や動物を25年以上撮影
大きくジャンプして海面から飛び出したザトウクジラに、木登りをするヤマアラシの赤ちゃん。
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松本さんは、アラスカの雄大な自然を25年以上にもわたって撮り続け、一年の約半分を現地で過ごしている。
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コロナ禍の影響で渡航を断念していた時期もあったが、2022年6月、2年3カ月ぶりにアラスカへ渡った。そして、無人島でキャンプをしながら、夏のアラスカで大自然や野生動物を撮影した。
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写真家・松本紀生さん:
「大事な物は失ってから改めて気付く」ってよく言いますけど、失ったわけではないんですけど、アラスカとしばらく離れていて、久しぶりに行って、やっぱり自分はここが大好きで、こういう活動が心から好きなんだなっていうことを改めて感じました
「環境を考えるきっかけになれば」
松本さんは15日、写真絵本「つながるいのち」を出版した。アラスカで撮影した写真に、自らの思いを文章でつづっている。
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写真家・松本紀生さん:
これまでアラスカをずっと撮影してきて気付いてきたことがあります。それは、アラスカでは、自然界では生き物たちや環境が密接につながりあって、期せずして支えあっているんですね。それで、貴重な生態系が保たれているっていうことがよく分かってきたんです
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さまざまな「命」がつながりあい、新しい「命」を育んでいく。
松本さんは、この写真絵本が、読む人にとって地球の環境について考えるきっかけになってくれればと考えている。
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写真絵本「つながるいのち」の一節:
水、空気、食べ物、仕事、思い出や安らぎまで人間は自然からたくさんの物を与えてもらっています。では、人間は自然に何をしてあげているのでしょう
人間が自然にできることは…
写真家・松本紀生さん:
2022年の夏にアラスカに行った時に、円安とインフレのせいでお金を使いすぎてしまって、この冬は1回お休みしないとちょっと続けられないなっていうので、泣く泣くお休みしてるところです
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この冬は、アラスカに行くのを断念した松本さん。そのかわりに、ふるさとの松山でとっておきのイベントを開催することになった。
写真家・松本紀生さん:
芝生の広場に巨大なスクリーンを設置して、スライドショーをやるんです
松本さんは、3月25日に松山市の城山公園で、3月29日に松山市民会館でフォトライブを開催する。
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25日は無料の屋外ライブで、子どもから大人まで楽しめる内容にしている。
また、29日の屋内ライブでは、スライドショーのほかに地球温暖化の問題についても考える。
写真家・松本紀生さん:
地球温暖化の問題が、アラスカでもかなり影響を与えているんですよ。その現状を見るにつれて、このままじゃいけないなって。これを伝えて、何か一緒になって考えるような機会を持たないことには、手遅れになるなって思うようになってきました
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今、人間が自然に対してできることは何なのか。松本さんの旅は、新しいステージに向かっている。
(テレビ愛媛)